・監査法人で非常勤の時給を知りたい
・公認会計士が監査法人で非常勤として働くデメリットは?
・非常勤監査の業務や評判を知りたい
近年、公認会計士の方が監査法人を退職して、非常勤として監査法人で働くケースが増えてきています。
こんにちは。
BIG4監査法人出身の公認会計士 くまの助です。
私は監査法人からFASへ転職した後に独立し、非常勤監査を経験しました。友人にも独立して、非常勤監査をしている方がいます。
この記事では、私の経験や知人の話をふまえて、非常勤監査の業務内容や時給、メリット・デメリットを解説しています。
非常勤監査により、独立会計士の方は安定収入(時給4,000円~10,000円)を得られますし、常勤時代とは異なり、ワークライフバランスを確保した働き方も可能です。
非常勤監査を検討している方は、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
- 監査法人の非常勤の時給
- 大手と中小監査法人の時給の違い
- 監査法人の非常勤のメリット・デメリット
- 非常勤監査の口コミ・評判
- こんな方に非常勤監査はおすすめ
- 監査法人の非常勤求人の探し方
非常勤監査は特殊な勤務形態であり、複数の監査法人の時給や勤務条件を比較するためにも、公認会計士専門の転職エージェントを利用することをおすすめします。
おすすめの転職エージェントは、MS-Japanとマイナビ会計士となります。この2社は公認会計士の転職マーケットや、業務内容に詳しいため、監査の非常勤求人を探すのにおすすめです。
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公認会計士特化型の転職エージェントの評判や、公認会計士の退職に関する記事はこちら>>
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くまの助(Twitter)
・大学在学中に公認会計試験に合格。
・BIG4監査法人で監査業務に従事した後、BIG4 FASへ転職し、M&A業務に従事。
・独立開業後も、継続してM&A業務を行っている。
公認会計士が監査法人で非常勤として働く時給
監査法人の非常勤とは?
監査法人には、正社員(職員)として働く「常勤」だけではなく、「非常勤」という雇用形態で時間給として働く勤務形態があります。
監査法人と本人との間で勤務日数を取り決めて、その通りの勤務日数を働くことになるため、比較的自由に働くことができ、独立開業した会計士の方に人気の働き方となっています。
監査法人の非常勤の業務内容は?
公認会計士の方が行う監査法人の非常勤の業務内容は、基本的に上場会社等の会計監査・内部統制監査業務となります。
中小監査法人等では、一部非監査業務もあり得るようですが、基本的には非常勤で監査業務を行うこととなります。
監査法人の非常勤の時給は4,000~10,000円
監査法人の非常勤の時給は、大手or中小、退職時の役職や経験により幅があるのですが、概ね4,000円~10,000円/時間となっています。
そのため、日給5万円超、1ヶ月間、非常勤として勤務することで月給100万円を超えることもあります。
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公認会計士が監査法人の非常勤として働く時給を比較【大手VS中小】
大手監査法人と中小監査法人では、時給が違うことが多く、一般的には中小監査法人の方が時給は高くなっています。
また、退職時の役職や過去の業務経験により、時給が異なる傾向にあります。
大手監査法人の非常勤の時給
大手監査法人の非常勤の時給は、4,000~5,000円/時間程度です。BIG4の大手監査法人は概ね同水準となっています。
中小監査法人の非常勤の時給
中小監査法人の非常勤の時給は、6,000~10,000円/時間となっており、大手監査法人より時給が高くなっています。
また、大手監査法人の監査は、グローバルネットワークファームの監査ツールを用いたりと、どうしても監査が細かく、手続的な作業も多くなりがちです。
そのため、常に最先端の監査業務をやりたいのであれば別ですが、費用対効果という点では中小監査法人の方が条件は良いと言えるでしょう。
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監査法人で非常勤として働くメリットとずっと継続するデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
時給が高い 勤務日数を柔軟に設定可能 独立直後の会計士の安定収入 | 非常勤の仕事がいつまで続くか分からない 時給が高いため、自分の仕事より非常勤監査を優先する可能性がある |
監査法人で非常勤として働くメリット
監査法人で非常勤のメリットは、①時給が高いこと、②勤務日数を柔軟に設定可能なこと、③独立直後の安定収入の3点になります。
下記で詳細に解説していきます。
メリット①
監査法人で非常勤として働くメリットの1つ目は、なんといっても時給が高いことです。
中小監査法人であれば時給が6,000円~10,000円となるため、1ヶ月フルで働けば月収100万円は超えることになります。
メリット②
監査法人で非常勤として働くメリットの2つ目は、勤務日数を柔軟に設定できることです。
年間〇〇日の就業というかたちで、監査法人と契約することになるため、本人の希望が通りやすく、監査法人での勤務日数を柔軟に設定することが可能です。
メリット③
監査法人で非常勤として働くメリットの3つ目は、独立直後の会計士の安定収入となることです。
公認会計士で独立開業した方は、どうしても開業初期段階で多くの受注を確保することが難しくなります。
そのため、独立直後の会計士の安定収入として、非常勤監査はおすすめです。
監査法人でずっと非常勤として働くデメリット
監査法人で非常勤として働くデメリットは、①非常勤の仕事がいつまで続くか分からないこと、②時給が高いため非常勤監査バイトを優先してしまうことの2点となります。
そのため、独立した際の業務の拡大を考えるとずっと非常勤として働くことはデメリットとなりかねません。
デメリット①
監査法人で非常勤として働くデメリットの1つ目は、将来も非常勤監査の仕事が続くとは限らない点です。
あくまで非常勤であるため、監査法人の業績が傾き、人員削減が必要になった場合に最も早くカットされるのは非常勤契約となります。
また、AI監査の発展により監査に必要な人員が減った場合にも、一番早く影響を受ける点がデメリットとなります。
デメリット②
監査法人で非常勤として働くデメリットの2つ目は、時給が高いことから非常勤に時間を割いてしまい、独立した会計士の方が自分の業務を拡大できないことです。
非常勤監査は時給が高いことから、目先のお金欲しさに時間を多く割いてしまいがちで、自分の仕事の拡大が遅れることがある点がデメリットです。
独立直後は難しいかもしれませんが、本末転倒になりかねないので、自分の事務所の仕事を増やすことを最優先に考える必要があります。
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公認会計士おすすめの転職エージェント
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監査法人の非常勤は掛け持ち可能なのか?
監査法人の非常勤で掛け持ちが可能かどうかは、勤務先の規定と自身のスケジュール管理次第です。
独断で掛け持ちの判断を行うことなく、勤務先に確認することが重要です。
勤務先監査法人の規定
各監査法人の規定により、掛け持ちの可否について明確なルールが設けられていることがあります。
監査法人の規定や、契約内容を確認し、掛け持ちが認められているかどうかを事前に確認しておきましょう。
監査法人ごとのアサイン予定の調整
監査法人で非常勤として働く場合、勤務時間や業務内容が柔軟に設定できることが多いです。
ただし、繁忙期には長時間働くことが求められることもあります。掛け持ちをする場合は、他の監査法人との時間調整や負担を考慮してアサインスケジュールを組むことが重要です。
公認会計士が監査法人で非常勤として働くには実務経験は必須
公認会計士が監査法人で非常勤としては働くには実務経験が必須となります。
監査法人が非常勤を募集している背景は、自社の職員のみでは人手が足りていないからです。非常勤勤務者を採用して一から教育・研修することは想定していません。
そのため、公認会計士が監査法人で非常勤として働くには、実務経験が必須となります。
公認会計士が監査法人の非常勤として働く口コミ・評判を解説
Twitterでの監査法人の非常勤の評判
Twitterでの監査法人の非常勤の評判を見てみると、やはり時給が高いとの口コミ・評判が非常に多くなっています。
Twitter上でも時給6,000~10,000円というコメントがありましたので、紹介します。
独立した会計士の方に監査法人の非常勤の評判を聞いてみた
私自身も独立開業して非常勤で監査を行っていましたが、やはり時給の高さと比較的自由に勤務日数を調整できるのは、良い仕組みだと思いました。
また、私の場合はFAS出身ということもあり、FAS関連のスポット業務が多いため、その中で安定して仕事のある監査は、独立後の業務のポートフォリオとしても重要だと感じました。
なお、独立会計士の友人にも、監査法人の非常勤について聞いてみましたが、やはり同じ意見でした。
特に独立開業当初は自分で受注した仕事だけで食べていくのは大変なので、開業当初の安定収入としては非常にありがたいと言っていました。
現役の監査法人の方に非常勤の評判を聞いてみた
続いて、現役の監査法人の方に非常勤の評判を聞いてみましたが、人手不足が継続しているため、非常勤の方がいないと仕事が回らないと言われていました。
現状、大手監査法人からは離職者が増加しており、人で不足の状況が継続しています。
また、大手監査法人が採算の悪い監査契約の更新をストップし、その監査契約が中小監査法人にながれていることから、中小監査法人でも慢性的に人で不足が続いています。
そのため、大手・中小監査法人を問わずに非常勤の方が必須という業務環境となっています。
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監査法人の非常勤はこんな方におすすめ
監査法人の非常勤がおすすめの方は、①独立開業した方、②家事や介護が必要で柔軟な働き方をしたい方、③ワークライフバランスを重視した働き方をしたい方となります。
独立開業した直後の方
独立開業した公認会計士の方は、開業当初は自分の事務所の仕事を確保することが困難なことも多いと思います。
そのため、安定収入を確保しながら、自分の仕事を増やしていくためにも、独立開業した直後の会計士の方には、非常勤監査はおすすめです。
育児や介護をしている方で、柔軟な働き方をしたい方
育児や介護により、自宅にいる日を確保する必要がある方にも監査法人での非常勤はおすすめです。
非常勤監査では、勤務日数を柔軟にコントロールすることが可能ですので、自宅にいる必要がある方にはおすすめです。
ワークライフバランスを重視したい方
ワークライフバランスを重視しながらも監査業務に従事したい方にも非常勤監査はおすすめです。
監査法人で勤務していると、働き方改革が進んできてはいるものの、まだまだ残業が多い状況かと思います(管理職の方は特に)。
そのため、ワークライフバランスを重視したい方は、監査法人を退職して、非常勤監査をメインに仕事をしていくという選択肢も取り得ると思います。
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公認会計士おすすめの転職エージェント
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公認会計士が監査法人の非常勤求人を探す方法を解説
公認会計士の方が監査法人の非常勤求人を探す方法は、以下の4パターンがありますが、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
理由は、時給や勤務日数等の条件比較を行いやすいためです。他の方法では、どうしても勤務条件や雇用条件の比較が難しいので、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
- 公認会計士特化型の転職エージェントを利用する
- 知人の紹介
- 監査法人の求人に応募
- 自身の前職の監査法人へ応募
公認会計士特化型の転職エージェントを利用する
監査法人の非常勤の時給や勤務条件等を比較したい方は、公認会計士特化型の転職エージェントを利用することをおすすめします。
理由は、公認会計士特化型の転職エージェントが保有している求人(非公開求人を含む)には、監査法人の非常勤求人が多数含まれているためです。
なお、転職エージェントが公開している求人には、具体的な時給や勤務条件は開示されていませんので、転職エージェントに登録して、面談の中でキャリアドバイザーの方に聞いてみてください。
おすすめの転職エージェントは、MS-Japanとマイナビ会計士です。
公認会計士おすすめの転職エージェント
- 会計、税務、経理、財務に特化した高い専門性
- 経理の転職に強い
- 会計・経理のキャリアサポート体制が充実
- 公認会計士、税理士、経理系職種経験者の転職に強みがある
- 管理部門以外の求人が少ない
- 資格や実務経験のない方は十分に活用できない可能性がある
- 求人が関東、関西、東海中心
- 公認会計士専門の転職エージェントで業界に詳しい
- 無料でサポートを受けることが可能
- 求人全体の約80%が非公開求人
- 職務経歴書、面接対策、条件交渉等のサポートが充実
- 公認会計士、公認会計士試験合格者、USCPAのみが対象
いずれも公認会計士特化型の転職エージェントであり、キャリアアドバイザーが公認会計士業界の転職事情に詳しいのでおすすめです。
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知人の紹介
2つ目は、既に監査法人の非常勤をしている知人から紹介してもらう方法です。
知人からの紹介であれば、その監査法人の時給や、勤務条件、評判も分かる点がメリットとなります。
一方で、知人からの紹介となると面接までしてしまうと断りづらくなるので、その点がデメリットとなります。
監査法人の求人に応募
3つ目は、監査法人の求人に応募する方法です。
監査法人のHPの採用ページから申し込むだけなので、この方法が一番早いのです。
ただし、複数の監査法人の比較をするためには、面接が終わって条件提示を待たないといけないため、結局時間がかかってしまいます。
自身の前職の監査法人
最後は、自身の前職の監査法人で非常勤として働く方法です。
一般事業会社等への転職でない限りは、監査法人を退職する際に、前職の監査法人から非常勤の監査の打診を受けるかと思います。
しかし、大手監査法人出身の方の場合は、中小監査法人の非常勤と比較すると時給が低い点や、一定の期間以上のアサイン日数を求められるため、柔軟性が低い点がデメリットとなります。
公認会計士が監査法人の非常勤として働く際のよくある質問
- 監査法人で働く非常勤公認会計士の時給相場はどれくらいですか?経験や業務内容によって変動があるのでしょうか?
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監査法人で非常で働く際の時給は、4,000円~10,000円/時間です。退職時の役職や業務経験、大手監査法人か中小監査法人かによって、時給水準が異なる傾向にあります。
- 非常勤公認会計士として監査法人で働く場合、どのような業務がメインになりますか?
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基本的には、監査業務がメインとなります。一部、中小監査法人では非監査業務を行うこともあるようですが、基本的には監査業務が中心です。
- 監査法人で働く非常勤公認会計士には、正社員と同じような福利厚生や研修制度が用意されているのでしょうか?
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正社員ではないので、福利厚生は基本的にはありません。研修は、勤務先の監査法人の研修制度を利用して、基準改正等の研修を受講することが可能です。
【公認会計士必見】監査法人の非常勤の時給とずっと継続するデメリットを分析 まとめ
この記事では、私の経験や知人から聞いた話をふまえて、非常勤監査の業務内容や時給、メリット・デメリットを解説してきました
非常勤監査をすることで、独立会計士の方は安定収入を確保できますし、常勤時代とは異なり、ワークライフバランスを確保した働き方も可能です。
非常勤監査は特殊な業務・勤務形態であり、複数の監査法人の時給や勤務条件を比較するためにも、公認会計士専門の転職エージェントを利用することをおすすめします。
おすすめの転職エージェントは、MS-Japanとマイナビ会計士となります。この2社は公認会計士の転職マーケットや、業務内容に詳しいため、非常勤監査の求人を探すのにおすすめです。
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