【30代 公認会計士】監査法人から未経験領域への転職を解説

転職を検討している30代の公認会計士の方で以下のような悩みはありませんか？
・監査法人での働き方に疲れたので転職してワークライフバランスをはかりたい
・会計・監査スキルしかないため、独立に向けて未経験領域のスキルを身につけたい
・現法人での出世は難しいかもしれないので、転職してキャリアアップをしたい

監査法人で勤務していれば安定はしますが、業務は慢性的に忙しく、自分が将来どのランクまで昇格できるかなんとなくわかってきます。キャリアプランを考えるにも、転職先の選択肢が分からなかったり、独立するにしてもスキルや経験が足りないと思うことはありませんか？

本記事では、30代の公認会計士の方が転職を検討する際の転職先の選択肢や、転職の考え方、おすすめの転職エージェントを解説しています。

30代の公認会計士の方であれば、未経験であっても監査法人から転職可能です。ただし、転職時には転職エージェントを利用することをおすすめします。特に非公開求人の情報は転職エージェントを利用しなければ、得ることができません。

転職活動は求人探索、書類作成、面接対策とかなり大変であるため、転職エージェントを利用して効率的・効果的に転職をすすめましょう。

30代の公認会計士の方におすすめの転職エージェントは、公認会計士専門であるマイナビ会計士、ハイクラスの求人が豊富なビズリーチです。

おすすめの転職エージェント

転職エージェント	特徴
マイナビ会計士	マイナビの会計士専門のエージェント 会計士業界の転職に非常に詳しく、書類作成、面接サポートも手厚い
ビズリーチ	求人の1/3が年収1,000万円超であり、ハイクラス転職を目指す方向

【関連記事】：【マイナビ会計士の評判は？】実際に登録して転職した会計士が解説

【関連記事】：ビズリーチの評判に関する記事はこちら

以下の関連記事も紹介していますので、興味があればご覧ください。

また、公認認会計士を目指すなら、CPA会計学院へ。公認会計士試験の合格者占有率は驚異の41.6%。さらに下記の点が特徴です。

• 理解しやすいオリジナル教材
• どんな質問でもその場で回答可能な徹底サポート
• 通信スタイルの講座でいつでも学べる柔軟性

今なら、資料請求で公認会計士入門講座（簿記3級相当）を無料受講可能です。

＼ １分で資料請求可能 ／

無料で簿記３級講義の受講、テキスト・問題集の入手可

30代 公認会計士 監査法人からの転職先【未経験可】

上図は、公認会計士の主な転職先を示した図となっており、①監査法人（他の監査法人）、②監査法人のアドバイザリー、③税理士法人、④FAS（ファイナンシャルアドバイザリーサービス）、⑤一般事業会社、⑥ベンチャー企業などがあげられます。

公認会計士試験に合格した後は、大多数の方が監査法人に就職されるかと思いますが、修了考査に合格し公認会計士登録をする4年目前後から転職を検討され、30歳前後で転職する方が最も多くなります。

ここでは30代で転職を検討されている公認会計士の方へ転職先の選択肢を紹介します。なお、どの転職先であっても監査経験を十分に積んでいれば、それぞれの業務が未経験であっても転職できる可能性は十分あります。

監査法人（監査部門）

1つ目の転職先は、現職の監査法人から、別の監査法人へ転職するパターンです。

BIG4間での転職も、BIG4⇔中小監査法人間の転職もやることはそれほど大きく変わりませんが、別の環境で監査業務を行いたい方におすすめです。

特にBIG4監査法人に勤務していて、中堅監査法人に転職して職位を上げたい方は選択肢として検討してみてもいいのではないでしょうか。また、残業時間も減少する傾向にあるので、労働環境を改善したい方にはおすすめです。

監査法人（アドバイザリー）

続いては、監査法人のアドバイザリー部門へ転職するケースです。

アドバイザリー部門の業務内容は多岐にわたりますが、主な業務内容は以下の通りです。転職するファームによって、実施している業務内容が異なるため、希望する会社のHPで調べたり、転職エージェントに聞いてみましょう。

監査業務の経験を活かして、会計・財務の周辺領域のコンサルティング業務に関与したい方におすすめです。

税理士法人

税理士法人の業務内容として、BIG4の税理士法人の業務を参考にご紹介します。

なお、BIG4では大規模法人向けの税務サービスがメインとなっているため、申告書作成の他、税務コンサルティング業務の比重が大きくなっています。

一方、会計事務所でよく行っている記帳代行業務はあまり行われていないのが特徴となります。

FAS（ファイナンシャルアドバイザリーサービス）

FAS（ファイナンシャルアドバイザリーサービス）の主な業務内容は、M&A、事業再生、フォレンジック（不正調査）に係るアドバイザリー業務となります。

M&A、事業再生、フォレンジック業務のいずれをとっても、業務量が多く負荷が大きいのが特徴ではありますが、その分収入も良いのが特徴です。

ワークライフバランスを多少犠牲にしても、スキルや年収をアップしたい方におすすめです。

事業会社

事業会社へ転職する場合は、どの部署に転職するかによって業務内容が大きく異なりますが、公認会計士の方が転職することが多い部署は、経理部・財務部、経営企画部、内部監査部（室）となります。

経理部と経営企画部の主な業務内容は以下の通りです。

ベンチャー企業

次にベンチャー企業への転職を紹介します。

ベンチャー企業が公認会計士に求めるものは非常に多岐にわたります。IPO、経理、資金調達、管理業務はもちろんですが、ベンチャー企業の状況によってはさらに幅広い業務領域を求められます。一般的な会計士にはなじみが薄い、人事や総務、バックオフィス業務全般の管理を求められるケースもあります。

ベンチャー企業は基本的に人手不足であり、分業体制で管理業務を行う余裕がないケースが多いため、CFO候補としてベンチャー企業に入社した場合は、広範な管理スキルを身につける必要があるため留意が必要です。

その分、自身の成長スピードも早くなり、スキルアップにもつながりますので、成長意欲が高い方にはおすすめです。

>>30代公認会計士の方におすすめの転職エージェントはこちら

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

30代 公認会計士の転職の考え方

上記の通り、公認会計士には多数の転職先の選択肢があります。

また、公認会計士の方それぞれにも様々なキャリアプランの考え方があるため、ここではキャリアに対する考え方別のおすすめの転職先を紹介します。

ワークライフバランスを重視したい方

ワークライフバランスを重視したい方には、事業会社がおすすめです。

監査法人も働き方改革で残業時間が減少傾向にはあるものの、粉飾決算等が起こるたびに毎年のように追加される監査手続きや、グローバルメンバーファームの監査ツールの導入等により、上位のスタッフやマネージャー層はかなり疲弊しているという話も聞きます。

事業会社の中にももちろん残業時間が長い会社もありますが、転職エージェントへの相談やOpenWorkの残業時間を参考にしつつ残業時間が少ない事業会社を探してみることをおすすめします。

独立に向けて未経験領域のスキルを身につけたい方

独立に向けて未経験領域のスキルアップをしたい方におすすめの転職先は、税理士法人とFASとなります。
税務・FASともに未経験であったとしても、公認会計士で監査経験が十分あれば、採用の可能性は高くなります。

独立している公認会計士の方は税務業務を行っている方が多いので、独立前に税務スキルを身につけるために税理士法人へ転職することをおすすめします。転職先は大きく、税理士法人や会計事務所が挙げられますが、小規模な税理士法人や会計事務所では収入が大きく下がってしまうので、BIG4等の大手税理士法人への転職がおすすめです。

また、独立後にM&Aを中心に業務を行いたい方はFASへの転職をおすすめします。近年、M&A件数の増加に伴い、FASに転職してから独立する方が増加しています。小規模なM&Aも多くなってきているため、独立した公認会計士の方でもスキルさえあれば、十分に業務を行うことが可能です。

グローバルな分野でキャリア形成をしたい方

グローバルな分野でキャリア形成を行いたい方は、監査法人等で海外駐在を行うか、事業会社の海外部門や外資系企業への転職をおすすめします。

必ず海外駐在ができる保証はありませんが、海外駐在できる可能性が高い会社に転職することが重要となります。

なお、監査法人の海外駐在や外資企業の経理部門へ転職する場合は、言語の問題はありますが、業務内容自体は日本のものと大きく変わるわけではないので、違和感なく取り組めるかと思います。

今よりも高いポジションにキャリアアップしたい方

今よりも高いポジションにキャリアアップしたい場合は、BIG4監査法人から中小監査法人、監査法人から一般事業会社への転職が考えられます。

BIG4での昇格が難しい場合でも中小監査法人へ転職して環境を変えると、マネージャーやパートナーへ昇格できる可能性があがるケースがあります。また、事業会社への転職の場合も、管理職や管理職候補として募集がある求人も一定数存在します。 

>>30代公認会計士の方におすすめの転職エージェントはこちら

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

30代で転職する公認会計士が多い理由

30代で転職する公認会計士の方は全年代で最も多くなっています。30代で転職する公認会計士の方が多い理由は以下の通りです。

監査法人で十分に経験を積んでいる

30代の公認会計士の方は、監査経験が5年超となっていることが多いと思いますので、監査法人で十分に経験を積んでいると言えます。監査法人で十分に経験を積んでいることは転職時に有利に働きます。

公認会計士として十分に経験を積むためにはシニアスタッフの上位、マネージャー昇格ぐらいまでは監査を経験する必要があります。公認会計士試験の合格者の約65%が25歳未満、約22%が25歳以上30歳未満（出典：公認会計士監査審査会 ）と、年々合格者の年齢が下がっていることから、30代では5年超の経験を積んでいることが多くなります。

転職市場で最も市場価値が高い年代

上記のように30代は監査法人で十分に経験を積んだ年代となり、また主任として監査チームを管理する立場となりますので、管理職経験があるものとして転職市場で評価されます。

高収入を維持、年収アップが可能

30代の公認会計士の方の年収は役職にもよりますが、マネージャーであれば概ね1,000万円前後でしょうか。事業会社の求人は管理職ポジションであれば、年収1,000万円の求人もあるため応募してみるのもいいでしょう。
なお、転職で一時的に年収が下がった場合でも、数年で監査法人時代の水準に戻るケースもよく聞きます。

また、FASや税理士法人のBIG4では監査法人の年収をそのままスライドして転職できるケースも多く、転職後は昇級や昇格等により、さらに年収をアップすることが可能となります。

明確なキャリアプランをもとに転職活動を始められる

30代となるとぼんやりと将来どのような仕事をしたいかキャリアプランが定まってくるのではないでしょうか。キャリアプランから逆算して転職先を選んでいくことで、明確な目的をもって転職することになります。

具体的には、事業会社でワークライフバランスが整えるのか、キャリアアップするのか、独立に向けて特定領域の専門性を身につけるのか等を検討しながら転職活動を進める方が多くなります。

>>30代公認会計士の方におすすめの転職エージェントはこちら

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

30代の公認会計士におすすめする転職エージェント

30代の公認会計士の方におすすめする転職エージェントは、マイナビ会計士とビズリーチとなります。

マイナビ会計士は、マイナビが運営する会計士専門の転職エージェントであり、担当者は会計士の転職に非常に詳しく、また対応やサポートも丁寧であることから初めて転職する方にもおすすめです。
キャリア相談にも乗ってもらえますし、公認会計士であれば登録しておいても損はないと思います。

ビズリーチは、求人の1/3が年収1,000万円以上の求人となっているハイクラス向けの転職サイトとなります。登録すると希望にあわせてヘッドハンターからスカウトメールが届く仕組みとなっています。
30代の公認会計士の方は管理職としての転職も視野に入ってくると思いますので、ハイクラスの転職を目指す方は、是非登録しておくことをおすすめします。

①マイナビ会計士

マイナビ会計士は、公認会計士専門の転職エージェントであり、業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。マイナビ会計士は、公認会計士向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。

私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方が公認会計士業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、かなり詳細に話を聞けました。

やはり、担当者の方が業界に詳しいことは重要です。

また、マイナビ会計士は、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策等のサポートがしっかりしており、転職初心者の方におすすめの転職エージェントです。

マイナビ会計士に興味がある方は、以下から登録してみてください。

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

参考記事：マイナビ会計士の評判に関する記事はこちら

②ビズリーチ

ビズリーチは、CMでもおなじみですが、ハイクラスの転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。

幅広いハイクラスな求人がヘッドハンターから届きます。もちろんFASも含まれています。

私もビズリーチに登録していたのですが、ヘッドハンターには商社、コンサル、大企業等の専門の方が多数登録されており、かなり深い話を聞くことができるので、自身の希望業種出身のヘッドハンターに色々と業界や会社の話を聞いてみることをおすすめします。

ビズリーチに興味がある方は、以下から登録してみてください。

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

キャリアプランが決まっていない30代の公認会計士はどうするか？

ここまではキャリアプランが概ね決まっている前提で転職先や転職エージェントを解説してきましたが、実際のところキャリアプランが決まっていない方も多数いらっしゃると思います。キャリアプランが決まっていない方は以下も参考にしてみてください。

スキル・経験の棚卸

公認会計士で30代となるとこれまで監査法人等で様々な経験を積んでこられていると思います。会計（日本基準、IFRS）、財務、内部統制、マネジメント経験等、人によってそれぞれの経験を積まれていると思いますので、時間に余裕のあるタイミングでスキルや経験を棚卸（リストアップ）してみてください。

スキル・経験を棚卸することで自分にこれまでの仕事を振り返ることができるとともに、自分には何が足りていなくて、将来のためにどのようなスキル・経験を身につける必要があるのかが見えてくるのではないでしょうか。

また、スキル・経験の棚卸は、転職にあたって職務経歴書を作成する際に必要になりますので、やっておいて損はありません。

プライベートとのバランス

30代というと、一般的に結婚や、お子さんが産まれたり、家や買ったりと様々なライフイベントがある年代でもあります。

20代では深夜まで働いていた方でもお子さんが産まれたことをきっかけにワークライフバランスを意識するようになられる方も多いと思います。

もちろん30代以降もバリバリ働いてしっかり稼ぐというのも選択肢の1つですし、年収面は多少犠牲にしてでもプライベートを優先することも十分あり得るでしょう。

このあたりは個人の価値観に左右されますので、家族と相談して決めましょう。

転職エージェントに相談してみる

上記でも記載しているように公認会計士は転職先の選択肢が非常に多いため、さまざまなキャリアを選択できます。

しかし、監査法人に在籍しているとまわりはみな会計士なので、自分のスキルや経験は平凡なものであると思いがちで、本当の自分の転職市場における価値が見えなくなっています。

そこで第三者である転職エージェントに相談することでキャリアプランが見えてきたり、実際の求人を見ることで転職のイメージが沸いてくることもあります。今すぐ転職するつもりがなくても、転職エージェントはキャリア相談にものってくれますので、気軽に相談してみることをおすすめします。

>>30代の公認会計士の方におすすめの転職エージェントはこちら

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

【30代 公認会計士】監査法人から未経験領域への転職を解説 まとめ

この記事では、30代の公認会計士の方が転職を検討する際の転職先の選択肢や、転職の考え方、おすすめの転職エージェントを解説してきました。公認会計士の代表的なキャリアイメージは以下の通りです。

いずれの業種も十分に経験を積まれた30代の公認会計士の方であれば、未経験であっても転職できる可能性は十分あります。

これまでの業務で培ったスキルと経験を棚卸しつつ、キャリアプランについて考えてみてはいかがでしょうか。思いのほか転職の選択肢が広いことに気づくと思います。

転職やキャリアプランで迷うことがあれば、転職エージェントに相談してみるのもいいかと思います。自分では気づかない選択肢を提示してもらえることもありますので、利用してみることをおすすめします。

>>30代公認会計士の方におすすめの転職エージェントはこちら

＼ 最短1分で簡単に登録 ／

非公開求人に応募してスキル・年収アップ

＼ 無料で会員登録 ／

有料サービス「プレミアムプラン」を無料体験

また、公認認会計士を目指すなら、CPA会計学院へ。公認会計士試験の合格者占有率は驚異の41.6%。さらに下記の点が特徴です。

• 理解しやすいオリジナル教材
• どんな質問でもその場で回答可能な徹底サポート
• 通信スタイルの講座でいつでも学べる柔軟性

今なら、資料請求で公認会計士入門講座（簿記3級相当）を無料受講可能です。

＼ １分で資料請求可能 ／

無料で簿記３級講義の受講、テキスト・問題集の入手可