PwCアドバイザリーの転職関連情報（中途採用、面接、選考フロー）を解説

PwCアドバイザリーへ転職して以下のような希望を実現したいものの、情報収集が十分ではなく、転職に踏み切れないということはありませんか？
・M&Aや再生案件に関与してバリバリ働きたい
・PwCアドバイザリーに転職してスキルアップをしたい
・年収をアップしたい

この記事では、PwCアドバイザリーへの転職に興味がある方向けに、PwCアドバイザリーの事業内容や、転職や採用状況、選考フロー、面接対策、年収を解説します。

PwCアドバイザリーは高収入（平均1,000万円）でスキルアップもできることから人気の転職先である一方で、ハードワークになることも多く離職率も高い職種です。

FASに転職することで、M&Aや事業再生、フォレンジック（不正調査）案件に多数関与することになりますが、これらの経験は事業会社等ではなかなか得られませんので、専門家として大きくスキルアップすることが可能です（特にPwCアドバイザリーは再生に強いことで有名です）。

一方、得られるものの半面、負荷もどうしても大きくなりがちで、人によって向き不向きが分かれる転職先ですので、しっかりと情報収集を行ったうえで、面接を受けることをおすすめします。

なお、PwCアドバイザリーへの転職を希望する方は他のBIG4 FASへの転職される方も多いと思いますので、こちらの記事も参考にしてください（参考：【FASの転職先はBIG4へ】FASへ転職して収入・スキルアップ）。

FASへの転職難易度は決して低くはありませんが、しっかりと対策をすれば、転職は決して不可能ではありません。

対策を行うにも情報収集が必須となりますので、公認会計士におすすめの転職エージェントとしてマイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。

いずれも無料で登録可能ですし、転職エージェントがFAS業界に詳しく、転職前の情報収集にはぴったりかと思います。

【関連記事】：マイナビ会計士の評判に関する記事はこちら

【関連記事】：ビズリーチの評判に関する記事はこちら

PwCアドバイザリーの会社概要と事業内容

PwCアドバイザリーの転職や採用状況の前に、会社概要や事業内容について解説していきます。

PwCアドバイザリーの会社概要

PwCアドバイザリーの会社概要は以下の通り、拠点は東京と大阪となっています。

会社名	PwCアドバイザリー合同会社
設立	1999年6月
代表者	吉田　あかね
資本金	100百万円
従業員数	530人
本社所在地	東京都千代田区大手町1-1-1　大手町パークビルディング
拠点	東京、大阪

PwCアドバイザリーの事業内容とサービスライン

PwCアドバイザリーの事業内容とサービスラインは以下の通りでして、基本的にはどこかのサービスラインに所属することとなります。

PwCアドバイザリーの面接を受ける際には、自分がどのサービスラインの仕事をしたいのかをしっかりと整理して、業務内容を事前に調べておくようにしましょう。志望理由と業務内容への理解の程度は面接で必ず聞かれます。

企業価値向上のための経営戦略	・M&A戦略・中期経営計画策定支援 ・経営オペレーション力の強化 ・ポートフォリオ管理/事業再構築 ・グループ企業再編支援 ・M&Aにおける人事コンサル
M&A	・M&A戦略・中期経営計画策定支援 ・M&Aアドバイザリー（FA） ・デューデリジェンス ・実行支援 ・M&A成立後の統合プロセス（PMI） ・バリュエーション&モデリング ・データアナリティクス
事業再生	・海外事業再生 ・事業再生
インフラファイナンス	・官公庁・公的機関に対するPFI・PPP事業のアドバイザリー ・インフラ・PPPアドバイザリー ・不動産関連のアドバイザリー
クライシスマネジメント	・フォレンジック&クライシスマネジメント ・デジタルフォレンジック

また、上記のサービスラインとは別にインダストリーに分かれており、PwCアドバイザリーに入社するとインダストリーとサービスラインによって部門が分かれます。具体的には下記の通りとなっています。

PwCアドバイザリーの業務解説（M&Aプロセス）

上図はM&Aの一連のプロセスを示した図で、ここではM&Aプロセスを例にあげてどのような業務を行うのかを解説していきます。M&Aと言っても、上記のようにプロセスが多岐に分かれており、各専門家がそれぞれの領域を担当することになります。

M&Aの各プロセスの業務内容は以下の通りです。

上記の業務の詳細を知りたい方は、以下の記事も確認してみてください

なお、上記のM&AプロセスとPwCアドバイザリーの各サービスラインの担当領域は以下の通りとなっています。

PwCアドバイザリーの求人と転職・採用難易度

PwCアドバイザリーの求人

PwCアドバイザリー（FAS）では、どの部門もスタッフからシニアマネージャーまで募集しており、年収水準は600～2,000万円となっています。

部門・職位を問わず、かなり幅広い募集がかかっているので、近年のM&A件数の増加・ニーズの拡大に伴い、規模の拡大を図っていることが推測できます。また、求人の年収上限は2,000万円と高くなっています。

部門	職位	年収
トランザクションサービス	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円
M&Aアドバイザリー	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円
人事コンサルタント	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円
ディールストラテジー	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円
バリュエーション・モデリング	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円
フォレンジック	スタッフ～シニアマネージャー	600～2,000万円

転職環境・採用状況

上グラフの通り、M&A件数（出典：マールオンライン）は年々増加していることがお分かりいただけるかと思います。

このようにM&A件数が順調に増加していることから、PwCアドバイザリーをはじめFASでは慢性的に人材不足となっており、積極的な採用を継続しています。このようにM&A案件の増加が継続する限りは、採用人数を絞るということもないかと思います。

求められる人物像

PwCアドバイザリーの人材は、一人一人が何らかの領域の専門スキルをもったプロフェッショナル集団です。そのため、中途採用する人材についてもPwCアドバイザリーで専門能力を発揮することが求められます。

必要な専門能力や経験は、ご自身が希望されるサービスラインによって異なりますが、概ね以下のようなイメージで、これは応募要件にもなっています。

基本的にはコンサルティングファームや監査法人での実務経験者や、金融機関、事業会社で経理・財務やM&Aを経験された方が対象となるイメージです。

また、入社後においても自分自身で必要な知識・スキルを自分自身で身につけていける人、自分で考えて自発的に動ける方を求めています。

PwCアドバイザリーの採用難易度

PwCアドバイザリーの採用難易度は決して低いというわけでありませんが、現在M&Aが活況であり人材不足であることから、前職等で上記の実務経験がある方であれば、採用されることは難しくありません。

そのため、転職するのであれば時期としては、今が狙い時でもあります。転職に迷ってタイミングを逃してしまうはもったいないので、PwCアドバイザリーに興味があるのであれば応募してみることをおすすめします。

ただ、その分情報収集や面接対策はしっかりしておいてください。

情報収集を一人で行うことには限界があるので、転職エージェントを活用することをおすすめします。
情報収集のみならず、職務経歴書や面接のアドバイスも受けることができますし、自身での言いづらい年収交渉もお願いできるのでおすすめです。

公認会計士の方はマイナビ会計士、それ以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。

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PwCアドバイザリーの選考フロー

PwCアドバイザリーの選考フロー

PwCアドバイザリーの選考フローは、一般的は以下のステップとなっています。
なお、面接の状況によっては、マネージャー面接やパートナー面接が2回になることもあります。

PwCアドバイザリーの書類選考・面接

書類選考

書類選考では、職務経歴書に記載されている業務実績を重視して選考が行われる傾向にあります。

そのため、過去の職歴ごとに関与した業務やプロジェクトの概要、マネジメント経験の有無、担当役割、成果等を具体的に記載しておく必要があります。

職務経歴書に記載内容はご自身の過去の業務実績ですし、最も面接官から質問を受ける項目でもあるので、職務経歴書を作成する段階から、しっかり説明できるように準備しておくことをおすすめします。

面接

面接回数は流動的な部分もありますが、3回は実施されます。一次面接はマネージャー面接（2名程度）、二次面接・最終面接はパートナー面接（1～2名）が基本です。

ただし、面接を受けられる方の経歴や面接の状況によっては、面接回数や面接担当者が変わる可能性もあります。

近年はコロナ禍ということもあり、リモート面接が中心となっているようです。

面接でよく聞かれる質問

面接でよく聞かれる質問は以下の通りです。少なくとも各種志望理由はしっかりと整理しておくようにしましょう。

なお、ケース問題や実務に関する質問がおこなわれることもあるので、何が出題されても驚かないようにしましょう。志望する業務内容にもよりますが、以下のような出題がおこなわれるイメージです。

上記のケース問題については、必ずしも回答できなくても合格可能ですが、自分の知識や過去の経験をアピールする機会でもありますので、少なくとも自分がやりたい業務については事前に勉強しておくようにしましょう。

PwCアドバイザリーへの転職に興味がある方は転職エージェントを利用して効率的に情報収集、転職活動を行うことをおすすめします。
公認会計士の方はマイナビ会計士、それ以外の方はビズリーチの利用を利用してみてください。
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PwCアドバイザリーの年収と激務度

PwCアドバイザリーの年収（従業員の口コミ）

PwCアドバイザリーの平均年収は996万円となっています（OpenWork）。

PwCアドバイザリーの年代別の年収データは以下の通りです。PwCアドバイザリーに勤務される方は、中途採用の方がほとんどですので、前職や年齢もバラバラで経験も個々人によって大きく異なるので、年齢ではなく、職位によって年収が決まります。

職位別の年収データは以下の通りで、シニアスタッフから年収1,000万円を超えてくるイメージです。そのため、順調に昇格すれば20代で年収1,000万円も十分に可能となっております。

PwCアドバイザリーは激務なのか？

PwCアドバイザリーの労働時間は長く、一般的に激務と言える水準となっています。そのエビデンスとして、OPENWORKによるPwCアドバイザリーの口コミベースの残業時間は47.0時間/月となっています。

BIG4 FASはどの会社もM&Aが本業となるため、デューデリジェンス（DD）期間や、入札期限の直前に最も残業が多くなりがちです。最近は働き方改革の流れにより、少しずつ残業時間は減少傾向にありますが、ワークライフバランスを重視したい方にはおすすめしません。

多少、ワークライフバランスを犠牲にしてでも短期間で年収アップ、スキルアップを狙いたい方におすすめです。

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おすすめの転職エージェント

FAS向けのおすすめ転職エージェントは以下の通りです。

FASやM&Aマーケットの情報を幅広く収集するために、公認会計士の方はサポートがマイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。

①マイナビ会計士

マイナビ会計士は、公認会計士専門の転職エージェントであり、業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。

FASをはじめ、公認会計士向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。

私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方がFAS業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、かなり詳細に話を聞くことができました。

やはり、担当者の方が業界に詳しいことは重要です。

また、マイナビ会計士は、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策等のサポートがしっかりしており、転職初心者の方におすすめの転職エージェントです。

マイナビ会計士に興味がある方は、以下から登録してみてください。

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②ビズリーチ

ビズリーチは、CMでもおなじみですが、ハイクラスの転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。

幅広いハイクラスな求人がヘッドハンターから届きます。もちろんFASも含まれています。

私もビズリーチに登録していたのですが、ヘッドハンターにはBIG4 FAS出身の方や、投資銀行やPEファンド専門も方も含まれており、FAS業務やM&Aについて、かなり詳しい話を聞くことができます。

ビズリーチに興味がある方は、以下から登録してみてください。

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PwCアドバイザリーの転職関連情報（中途採用、面接、選考フロー）を解説まとめ

この記事ではPwCアドバイザリーへの転職に必要な情報（中途採用、面接、選考フロー）について解説してきました。

PwCアドバイザリーに限らず、FASは高収入でスキルアップもできることから人気の転職先である一方で、ハードワークになることも多く離職率も高い職種です。

得られるものの半面、負荷もどうしても大きくなりがちで、人によって向き不向きが分かれる転職先ですので、転職に失敗しないためにもこの記事や転職エージェントを利用して、事前にしっかりと情報収集を行うことをおすすめします。

公認会計士の方はマイナビ会計士、それ以外の方はビズリーチの利用を利用してみてください。
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なお、PwCアドバイザリーへの転職を希望する方は他のBIG4を併願される方も多いと思いますので、こちらの記事も参考にしてください
（記事：FASの転職先はBIG4がおすすめ）。