- FASへの転職はどれほどの難易度があるのだろう?
- どのようなスキルや経験が求められるのだろう?
- どうすればうまく転職できるのだろう?
こんにちは。FAS出身の公認会計士 くまの助です。
FASへの転職を検討しているものの、上記のように頭を悩ませている方々も多いのではないでしょうか。しかし、心配は無用です。この記事があなたの疑問を解決します。
私自身、監査法人からBIG4 FASへ転職しました。その過程で得た知識と経験を元に、FAS転職の難易度と成功に必要なステップを解説します。
この記事では、FAS転職の難易度を理解するための重要なポイントから、面接時にどう対策すべきか、そして最適な転職エージェントの選び方までを詳細に説明します。
この記事を読めば、「FASへ転職するために必要なスキルや経験、どのように準備すべきか」が分かります。
私がFASで培った経験と知識をもとに記事を作成しましたので、FASへの転職を真剣に考えている方は、最後までお読みください。
結論としてFASへの転職難易度は、FASやコンサルティング業務の経験、公認会計士、USCPA等の資格を保有しているかどうかで転職難易度が異なります。
FAS関連業界未経験者や、公認会計士・USCPA等の資格をお持ちでない方にとっては難易度は高くなりますが、対策を行うことで十分に転職は可能です。
- M&A業界・希望業務の勉強をする
- 転職エージェントに登録して情報収集
- カジュアル面談に申し込む
特に未経験でFASに挑戦する方は、徹底的に情報収集してから挑むことをオススメします。
FASやM&Aマーケットの情報を収集するために、FAS向けの転職エージェントとして公認会計士の方は、マイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。
マイナビ会計士、ビズリーチともに担当者や、ヘッドハンターが非常にFAS業務に詳しく、M&A業界やFASの業務内容、転職マーケットの状況を非常に詳しくに教えてもらえます。
転職活動では、情報を入手して対策できるかで、成功確率が変わるので、情報を入手するために転職エージェントをうまく活用することをおすすめします。
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※マイナビのプロモーションを含みます。
くまの助(Twitter)
・大学在学中に公認会計試験に合格。
・BIG4監査法人で監査業務に従事した後、BIG4 FASへ転職し、M&A業務に従事。
・独立開業後も、継続してM&A業務を行っている。
FAS転職の難易度を正確に理解する
FASの転職難易度は、以下の要素によって変わってきます。
また、希望する業務によっても難易度が変わりますので、詳細は以下で解説します。
財務DD部門(トランザクションサービス)の転職難易度
資格の保有状況 | FAS経験のある方 | FAS経験のない方 |
---|---|---|
公認会計士 | 低 | 監査実務経験があれば低~中 |
USCPA等の外国公認会計士 | 低 | 監査実務経験があれば中 |
税理士 | 低 | 中~高 |
それ以外の方 | 低~中 | 高 |
FA、VAL、コンサル部門の転職難易度
資格保有者 | FASやコンサル業務の経験がある方 | FAS経験のない方の難易度 |
---|---|---|
公認会計士、USCPA等 | 低 | 中 |
それ以外の方 | 低 | 高 |
FASとは何か?その魅力とは?
FASは、企業の財務戦略をサポートする役割を果たします。
それはM&Aや企業再編、事業再生、不正調査といった大規模なプロジェクトを中心として、企業の成長と安定に寄与する仕事です。
FASへの転職を成功させることで、企業の経営企画等の企業戦略の中核を担う方々と直接やりとりする機会が増え、幅広い業界知識と専門スキルを身につけることが可能となります。
FASの業界動向と転職市場の現状
現在、企業のM&A件数や事業再編のニーズが増えており、FASの専門家への需要は高まっています。そのため、各FASでは人材が不足しており、採用を強化している状況です。
下記は過去の日本企業が関連したM&A件数の推移です。
ご覧のようにコロナの影響により20年に一時的にM&A件数が落ち込んでいますが、右肩上がりで大きく増加しています。この伸びに伴い、採用数も増加しているのが現状です。
FAS転職難易度 公認会計士・USCPAの方
公認会計士・USCPAで監査の実務経験が4~5年程度ある方であれば、FASの転職難易度は高くありません。
もちろんFAS経験があれば、より転職可能性は高くなります。
ただ、FAS経験のある公認会計士・USCPAの方は、なかなかいないので、監査の実務経験だけで十分です。
転職希望者は、FAS未経験の公認会計士の方が多いです!
ただし、これは財務DD(デューデリジェンス)を担当する部門の話です。
FASでは、財務DD以外にも、ファイナンシャルアドバイザリー業務や、バリュエーション業務、コンサル業務も行っています。
これらの部門を希望する場合は、公認会計士やUSCPAでも監査経験をあまり活かせないため、それほど有利にならないので注意してください。
FASへの転職を希望され公認会計士の方はマイナビ会計士に登録して、情報収集してみてください。転職エージェントがかなりFAS業界に詳しく、詳細な情報を入手可能です。
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公認会計士・FASの転職についてはこちらも参考にしてください。
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税理士法人からFASへの転職に関する記事はこちら>>
FAS転職難易度 公認会計士以外の方
公認会計士やUSCPAでない方は、前職や希望する部門によって、難易度が大きく変わります。
希望する部門別(ファイナンシャルアドバイザリー、バリュエーション、コンサル別)に転職難易度を説明します。
ファイナンシャルアドバイザリー部門への転職難易度
ファイナンシャルアドバイザリー部門では、証券会社やメガバンク等が行っているようなM&A案件全体をコントロールする業務を行います。
具体的には、M&A案件の組成、買い手候補の選定、初期検討、DDのとりまとめ、株式価値評価、契約サポート、交渉、クロージングサポート等です。
ファイナンシャルアドバイザリー業務を行うのに資格等は不要ですが、前職で同種の業務経験があることが応募要件になっていることが多いです。
そのため、前職で業務経験があれば転職難易度は高くなってしまいます。
バリュエーション部門への転職難易度
バリュエーション部門では、株式価値評価や無形資産評価、財務モデリング等の業務を行います。
また、BIG4のFASであれば、監査の一環として、他のファームのバリュエーションレポートのレビューを行うこともあります。
バリュエーション業務の経験があれば有利ですが、業務経験がなくても、金融機関で投融資管理をされていた方、事業会社で経営企画や経理で投資管理、子会社管理をされていた方、公認会計士の方であれば転職可能となります。
コンサル部門への転職難易度
コンサル部門では、ビジネスDDやPMI(買収後の統合業務)の業務を行います。
そのため、前職でコンサルティング業務をされていた方や、事業会社でM&Aを経験された方であれば、転職可能となります。
一方で、ビジネスDDもPMIもコンサル特有の思考力や調査能力、プロジェクトマネジメント経験が必要となるため、前職でコンサル経験やM&A経験がなければ、どうしても難易度が高くなってしまいます。
BIG4 FASへの転職を希望される公認会計士以外の方はビズリーチに登録して、情報収集してみてください。転職エージェントがかなりFAS業界に詳しく、BIG4 FASの詳細な情報を入手可能です。
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BIG4 FASの転職難易度
BIG4 FASの転職難易度ランキングを紹介します。
FASに転職を希望するのであれば、BIG4 FASは選択肢に入ると思いますので、まずはBIG4 FASを紹介した上で、転職難易度を比較したいと思います。
BIG4 FASとは?
BIG4とは、世界中でサービスを展開している4大会計事務所(DTFA、PwC、KPMG、EY)を指します。
いずれのBIG4も監査、税務、コンサル、FAS業務を中心にビジネスを展開しているのですが、今回はFAS業務を提供している会社を紹介します。
- デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)
- PwCアドバイザリー
- KPMG FAS
- EY SC(EY ストラテジーアンドコンサルティング)
データであるため、BIG4間の転職難易度を比較したわけではないですが、参考にはなるのではないでしょうか。
BIG4 FASの応募要件で転職難易度を分析
BIG4 FASのうち、参考としてDTFAの応募要件を下表に記載しております。他のBIG4もほぼ同様の要件となっており、公認会計士やUSCPA、税理士等の有資格者か、M&Aやコンサルティング業務経験者が応募資格となっています。
そのため、資格のない方や、業務経験がない方にとっては、転職難易度が高くなっています。
DTFAの主な応募資格 | |
---|---|
M&Aアドバイザリー(CFA) | 投資銀行、金融機関、M&Aブティック、PEファンド、コンサルファームでM&A経験のある方 事業会社や金融機関の経営企画、財務部門でM&A関連業務経験者 監査法人、税理士法人などで監査、財務分析、コンサル業務経験者 戦略コンサルティングファーム経験者 等 |
M&Aトランザクションサービス | 財務DD業務等の経験がある方 監査法人における監査実務経験者 事業会社における経理や会計財務、事業管理・事業投資・経営企画部門での実務経験者 投資銀行等におけるリサーチアナリスト・財務分析業務の経験者 FAS系ファームにおけるFAS業務経験者(M&A・再編・バリュエーション業務系) 日系・外資系問わず金融機関でのM&A実務者や法人向けの審査部門の経験者 コンサルファームにおけるコーポレートファイナンス関連実務経験者 投資ファンドでの価値向上支援の実務経験者 |
バリュエーション&モデリング | M&Aや企業価値評価に関心があり、以下のご経歴の方 銀行・証券・保険等にて企業・産業等の分析業務や投融資・管理の経験者 財務経理、経営企画部やM&A関連業務経験者。投融資・子会社管理の経験者、なお可 公認会計士(試験合格者含む) 戦略コンサルティングファーム経験者 ※統計・定量分析の経験、なお可(含、理工系の経歴) ※証券アナリストやCFA等の有資格者歓迎 |
ストラテジー | コンサルティング業務の経験者 事業会社でのM&A実務経験者(経営企画部や事業部門でのM&A関連業務やPMI経験、事業管理経験等) ※コンサルティング会社、PEファンド、投資銀行、会計事務所等での業務経験歓迎 ※製造業やテクノロジー業界などの各インダストリー等での業務経験者歓迎 |
事業再生 | アドバイザリーファーム、PEファンド、銀行・証券会社等において、下記の職務経験を有する方 ・再生関連業務(コンサルティング、投融資等) ・M&A関連業務 ・ファイナンス業務 ・調査・審査業務 戦略コンサルティング会社等において、下記の職務経験を有する方 ・戦略策定および戦略実行支援 ・チェンジマネジメント(ミドルマネジメント層の育成)支援 ・PDCAサイクルの構築支援 ・オペレーションの改善業務 ・PMI(post-merger integration)関連業務 事業会社において、下記の職務経験を有する方 ・財務・経理 ・経営企画・関連会社統括・海外事業統括等 公認会計士(USCPAを含む)・税理士・弁護士の資格を有し、当該資格に係る実務経験を有する方 |
FASの転職難易度を下げるための対策
FASへの転職難易度は、上記の通り、部門や業務経験の有無で変わりますが、どんな方にも共通する転職対策がありますので、紹介します。
FASへ転職するため対策は、以下の3つです。
- M&A業界・希望業務の勉強をする
- 転職エージェントに登録して情報収集
- カジュアル面談に申し込む
対策① M&A業界の勉強をする
対策の1つ目はM&A業界や、M&A業務の勉強をすることです。
私は、FAS在籍時に面接を担当することも多かったのですが、M&A業務に興味があるという割には、M&A業界や業務について勉強していない方が一定数いらっしゃいました。
M&Aの本は、たくさん市販されており、1~2冊読めばどのような業務をするのか概要がつかめます。
ご自身が興味がある内容については、読んでみるのがおすすめです。下記に各業務ごとのおすすめの書籍リンクを貼っていますので、参考にしてください。
財務デューデリジェンス
財務デューデリジェンスの実務は、財務DDの目的や手続きが一通り網羅されており、専門的ではありますが、転職後も十分に使える内容となっています。
ファイナンシャルアドバイザリー
買収先の選定から、DD、株式価値評価、契約締結、クロージングまで、M&Aの一連のプロセスが非常に分かりやすく記載されている。
ファイナンシャルアドバイザー以外の部門を希望する方も、M&Aプロセスを理解するためにはこの本がおすすめ。
バリュエーション
複雑でアカデミックになりがちなバリュエーションの書籍であるが、非常に分かりやすく記載されており、初学者におすすめ。BIG4のバリュエーション実務を学ぶことができます。
コンサル(ストラテジー)
ビジネスDDの進め方から始まり、分析手法やアウトプットイメージ、他のDDとの連携まで網羅的に記載されており、転職後も実務の使用に耐えうる構成になっています。
下記の書籍は、PMIの基本的な内容が分かりやすく解説されていますので、PMIの基本書としておすすめです。
対策② FAS向け転職エージェントに登録
対策の2つ目は転職エージェントに登録して情報収集することです。
上記の書籍でM&A業界や業務の内容を勉強するのもいいですが、FASの転職に強いエージェントから直接話を聞くこともオススメです。
転職エージェントによっては、担当者がFAS経験者ということもあるので、エージェントに登録して直接話を聞いてみることをオススメします。
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対策③ カジュアル面談に申し込む
対策の3つ目は、カジュアル面談を申し込むことです。
カジュアル面談は、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、面接とは別に、面接希望の会社の方から直接会社の業務や組織、人事制度について聞くことができます。
興味がある会社については、積極的にカジュアル面談を申し込んでみましょう。
なお、カジュアル面談の申し込みはエージェント経由で行ってもらえるので、その意味でも転職エージェントへの登録はオススメです。
FASへの転職を希望される場合、公認会計士の方はマイナビ会計士、公認会計士以外の方はビズリーチに登録して、情報収集してみてください。いずれも転職エージェントがかなりFAS業界に詳しく、FASの詳細な情報を入手可能です。
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FASの面接の難易度が変わる!面接前に知っておくべきこと
FASへの転職面接は、専門的な知識だけでなく、あなたの人間性や適応力を評価する重要な場です。
以下では、FASの面接で聞かれること、自己PRのポイント、面接官を納得させる具体的な策略について考えていきましょう。
業界知識と前職について
面接では、あなたの業界知識や前職での経験について詳しく問われます。
自分が経験した具体的なプロジェクト経験や取り組み、その中での成功体験や失敗体験から学んだことなどを明確に伝えることが求められます。
過去の経験がFAS業務に活かせるということを具体的に説明できるようにしておきましょう。
面接での自己PRのポイント
自己PRでは、あなたがFASの仕事に適している理由を明確に伝えることが重要です。
それは、専門的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力、さらにはストレス耐性や柔軟性といった「ソフトスキル」を含みます。
スキルチェック
全ファームではありませんが、FASの面接ではケース面接や、スキルチェックが行われることがよくあります。
具体的なM&Aプロセスの説明が求められたり、バリュエーション、財務分析スキルについて具体的な事例を用いて質問されることがあります。
特に市販の書籍で十分に対応可能なM&Aプロセスやバリュエーション等、M&A業務に関与するのであれば初歩的な内容は当然知っておくべきなので、事前に学習しておきましょう。
面接官を納得させるための具体的な策略
最後に、面接官を納得させるための具体的な策略についてです。
具体的な事例を交えながら自己の強みを伝え、自己の適性とFASの仕事のマッチングを強調することがポイントです。
また、あなたが抱えている疑問や懸念を率直に話すことで、誠実さや意欲をアピールすることも可能です。
FAS向けの転職エージェント
FAS向けのおすすめ転職エージェントは以下の通りです。
FASやM&Aマーケットの情報を幅広く収集するために、公認会計士の方はサポートがマイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。
①マイナビ会計士
マイナビ会計士は、公認会計士専門の転職エージェントであり、業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。マイナビ会計士は多くの方々に利用され、高い実績と満足度を誇っています。
FASをはじめ、公認会計士向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。
私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方がFAS業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、かなり詳細に話を聞くことができました。
やはり、担当者の方が業界に詳しいことは重要です。
また、マイナビ会計士は、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策等のサポートがしっかりしており、転職初心者の方におすすめの転職エージェントです。
マイナビ会計士に興味がある方は、以下から登録してみてください。
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②ビズリーチ
ビズリーチは、CMでもおなじみですが、ハイクラスの転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。
幅広いハイクラスな求人がヘッドハンターから届きます。もちろんFASも含まれています。
私もビズリーチに登録していたのですが、ヘッドハンターにはBIG4 FAS出身の方や、投資銀行やPEファンド専門も方も含まれており、FAS業務やM&Aについて、かなり詳しい話を聞くことができます。
ビズリーチに興味がある方は、以下から登録してみてください。
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FAS向け転職エージェントを利用するメリット
FAS向けの転職エージェントをおすすめする理由は、以下の通りです。
- 情報収集が可能
- FAS・M&A業界に詳しいアドバイザーが在籍している
- 転職のアドバイスがもらえる
- 企業との調整・交渉代行してもらえる
上記のメリットがあるため、転職エージェントを利用して効率的な転職を行うことをおすすめします。
以下では、詳細な理由を説明していきます。
情報収集
転職は求人情報を含め、情報収集がカギとなります。
転職マーケットには非公開求人がたくさんあるため、転職エージェント経由で情報を入手するのが一番早く、確実です。
業界に詳しいアドバイザーが在籍
転職エージェントには、業界に詳しいアドバイザーが在籍しています。
FAS業務は専門性が高く、ニッチであるため、FAS・M&A業界に特化した転職エージェントを利用することが情報収集の観点から重要となります。
転職のアドバイスがもらえる
転職エージェントに登録することで、転職のアドバイスがもらえます。
アドバイスの範囲は、ご自身のキャリアの相談にはじまり、職務経歴書の添削や、面接対策、応募する企業・業界の情報等、多岐にわたります。
企業との調整・交渉の代行
転職する際は、複数社に応募するのが一般的かと思います。
ただ、書類提出や、面接の日程調整等を現職の仕事もある中で、すべて自分で行うと結構大変です。
地味ではありますが、これをすべて転職エージェントでやってもらえるとかなり楽になります。
また、内定後の雇用条件についても交渉を行ってもらえます。
転職に失敗しないための転職エージェント利用の留意点
FASは一般的に高収入ですし、専門性が高いスキルを身につけることが可能となります。その一方で、労働時間が長くストレスがかかることも多いので、人によっては向き不向きがある転職先となります。
そのため、転職エージェントを利用して情報収集を行い、転職に失敗しないようにしましょう。
転職する理由を明確にしておく
転職エージェントは、基本的に求職者の方の希望を叶えるような求人を探してくれます。ただし、転職の目的がはっきりしていないと、紹介してもらう求人がぶれてしまいます。
そのため、自分がなぜFASに転職したいのかをはっきりさせておくことが重要です。
- M&Aや再生業務に興味がある
- 高い専門性を身につけたい
- もっとバリバリ働きた
- 1,000万円以上の年収がほしい
転職エージェントが転職を急がせてくることがある
転職エージェントが報酬は、求職者が転職することで初めて報酬が発生します。そのため、転職できそうな求人を勧めてくることがあります。特にFASは年収や転職エージェントへの手数料率が高いため、FAS希望を伝えると積極的に転職を勧められることが多いです。
この点は要注意で、自分の希望に合わない求人は、はっきりと断るようにしましょう。
転職エージェントのアドバイスの質は担当者次第
転職エージェントに登録すると担当者についていただけます。ただ、アドバイスの質は担当者しだいです。ひどい場合は、会計士業務やマーケットも分かっておらず、満足のいくアドバイスをもらえないこともあります。
面談をしてみて担当者と合わないと思ったら、遠慮なく担当者に交代してもらうか、別の転職エージェントを利用するようにしましょう。
FAS転職難易度の実態!成功するために必要なこととは? まとめ
この記事ではFASの転職難易度とその対策について解説しました。FASは、転職を希望される方の経験や資格の保有状況によって転職難易度が大きく変わります。
そのため、ご自身の状況を理解した上で、対策を立てましょう。希望業務別の転職難易度は以下の通りです。
財務DD部門の転職難易度
資格の保有状況 | FAS経験のある方 | FAS経験のない方 |
---|---|---|
公認会計士 | 低 | 監査実務経験があれば低~中 |
USCPA等の外国公認会計士 | 低 | 監査実務経験があれば中 |
税理士 | 低 | 中~高 |
それ以外の方 | 低~中 | 高 |
FA、VAL、コンサル部門の転職難易度
資格保有者 | FASやFASやコンサル業務の経験がある方 | FAS経験のない方の難易度 |
---|---|---|
公認会計士、USCPA等 | 低 | 中 |
それ以外の方 | 低 | 高 |
また、FASへの転職するための対策が必要です。以下の対策を行って、十分に準備して転職を成功させましょう。
- M&A業界・希望業務の勉強をする
- 転職エージェントに登録して情報収集
- カジュアル面談に申し込む
特に、未経験でFASに挑戦する方は、徹底的に情報収集してから挑むことをオススメします。
情報収集にあたっては、以下の転職エージェントも参考にしてください。
FASやM&Aマーケットの情報を収集するために、公認会計士の方はマイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。
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