・USCPAを取得したのでBIG4監査法人へ転職したい
・BIG4監査法人への転職方法や必要なスキルは?
・USCPA試験合格者が監査法人に転職した場合の年収を知りたい
USCPAの資格を取得し、キャリアアップを目指しているものの、現在の職場ではその能力を十分に発揮できないと感じていませんか?
こんにちは。公認会計士のくまの助です。
試験合格後、BIG4の監査法人・FASを10年以上勤務し、シニアマネージャーまで昇格しました。
その経験を踏まえ、BIG4監査法人への転職を成功させるための秘訣や、BIG4監査法人への転職方法や必要なスキル、USCPA資格を持つ転職者の年収相場について解説します。
また、監査法人以外でUSCPA資格を活かせる業界や職種についても解説しています。
この記事を読むことで、BIG4監査法人に転職し、グローバル企業の監査に携わりながら年収大幅アップを目指すための具体的なアクションプランを手に入れることができます。ぜひ最後までお読みください。
監査法人への転職にあたっては、転職エージェントの利用をおすすめします。MS-Japanとマイナビ会計士は、会計士の転職に強いエージェントで、担当者の方が会計士業界に詳しいのが特徴です。
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くまの助(Twitter)
・大学在学中に公認会計試験に合格。
・BIG4監査法人で監査業務に従事した後、BIG4 FASへ転職し、M&A業務に従事。
・独立開業後も、継続してM&A業務を行っている。
USCPAはBIG4監査法人に転職可能
USCPA試験に合格することで監査法人へ転職することが可能となります。
USCPAやBIG4監査法人について解説するとともに、監査法人でのUSCPAの募集状況を紹介します。
USCPA(米国公認会計士)とは?
USCPA(米国公認会計士)は、アメリカの会計士資格であり、グローバルな会計スキルと英語力を認定する資格です。
USCPA資格を保有する方は、米国の会計基準(US GAAP)や税法に関する知識があり、英語でのコミュニケーション力があるとみなされます。
グローバル企業の経理や経営企画部門、監査法人や、ファイナンシャルアドバイザリーとして活躍する方が多く、国際的なビジネスを行う企業からも高い評価を受けています。
BIG4監査法人とは?
Big4監査法人とは、世界的に有名な4大会計事務所(Deloitte、KPMG、EY、PwC)のメンバーファームである、以下の監査法人を指します。
- 有限責任監査法人トーマツ(Deloitte)
- あずさ有限責任監査法人トーマツ(KPMG)
- EY新日本有限責任監査法人(EY)
- PwCあらた有限責任監査法人(PwC)
これらの監査法人は、多国籍企業や上場企業など、世界中の大企業をクライアントとして持ち、高い信頼性と専門性を持って監査を行っています。
USCPAはBIG4監査法人へ転職可能か?
USCPAを米国会計基準の知識とビジネスレベルの英語力を有するとみなされ、BIG4監査法人の採用に有利となります。
近年、グローバル企業の規模拡大や国際取引の増加や、監査法人の慢性的な人手不足を背景として、USCPAの需要が高まっています。特に、BIG4監査法人は多くのクライアントがグローバル企業であるため、USCPA資格者の採用が増えています。
実際に、多くのUSCPA資格者がBig4監査法人に転職しており、トーマツ、あずさ、新日本、あらた監査法人ではUSCPA資格を保有する職員が多数在籍しています。
BIG4監査法人の募集要項
募集要項によると、BIG4監査法人へ転職するためには日本の公認会計士や、USCPA全科目合格が必須要件となっています。
詳細は下表をご覧ください。いずれの監査法人もUSCPA資格保持もしくは、USCPA試験全科目合格が要件となっています。
監査法人の募集要項
BIG4 監査法人 | 応募要項 |
---|---|
有限責任監査法人トーマツ | 【必須要件】 ①もしくは②に該当する方 ①日本の公認会計士(日本の公認会計士試験合格者を含む) ②米国公認会計士(USCPA)資格保持者(USCPA試験合格者でも可)であって、日商簿記2級以上の知識・経験のある方 【以下のご経験・スキルがあれば尚可】 ■監査法人、会計事務所等における監査実務経験 ■上場企業等における経理実務経験 ■語学力(ビジネスにおける英語の使用経験 等) |
有限責任あずさ監査法人 | 公認会計士 および 公認会計士論文式試験全科目合格者 またはUSCPA および USCPA試験全科目合格者 職務の経験者以外でも、以下の要件があればチャレンジ可。 何事にも前向きに取り組む方 論理的な思考力、理解力がある方 対人コミュニケーション能力がある方 |
EY新任本有限責任監査法人 | 求める経験・資格 <スタッフ> 日本公認会計士資格、または公認会計士論文式試験全科目合格者 米国公認会計士資格、または全科目合格者 論理的な思考力、コミュニケーション能力のある方 事業会社での経理実務経験があれば尚可 英語:ビジネスレベルあれば尚良し |
PwCあらた有限責任監査法人 | ■必要なスキル/経験 ・公認会計士試験全科目合格者、米国公認会計士(全科目合格者) いずれかの資格を保有する方 ・社会人経験2年以上 □以下いずれかのご経験・スキルが望ましい ・経理・財務等の業務経験のある方 ・監査法人にて会計監査経験がある方 ・英語力(ビジネスレベルの英語力) |
USCPAは日本の会計士との競争で不利にはならないのか?
USCPA資格者は、日本会計士との監査法人内での競争で不利にはならないと考えられます。
実際、昇格時においては日本の公認会計士と能力面で比較される点は否定できません。また、日本の公認会計士試験の難易度が高いことから、会計面のスキルは日本の公認会計士の方が高いことも多いです。
しかし、昇格の判断はあくまで個人の能力で比べられ、資格の有無で比較されるものではありません。入社当初は会計知識が少なくても、入所後の勉強や実務経験で逆転することは十分に可能です。
今後はグローバルビジネスの拡大に伴い、USCPA資格者の国際的な知識や経験がますます重要になってくると考えられるため、USCPAの方は資格の有無で不利になるということはないでしょう。
監査法人への転職を検討されているUSCPAの方は、転職エージェントを利用してみてください。
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USCPA BIG4監査法人転職のメリットとデメリット
USCPAの方がBIG4監査法人へ転職するメリットは、①高い専門性と年収、②グローバルでの活躍、③多彩なキャリアパスが挙げられます。
デメリットとしては、①激しい競争、②激しい労働環境が挙げられます。
メリット | デメリット |
---|---|
高い専門性と年収 グローバルでの活躍 多彩なキャリアパス | 激しい競争 厳しい労働環境 |
USCPAがBIG4監査法人に転職するメリット
USCPAの方がBIG4監査法人へ転職するメリットである①高い専門性と年収、②グローバルでの活躍、③多彩なキャリアパスについて解説します。
高い専門性と年収
USCPA試験合格者が、Big4監査法人に転職するメリットの1つは、高い専門性と年収です。
専門性が評価されて、BIG4監査法人に中途入社することで、前職の経験にもよりますが、年収500万円~700万円からスタートし、マネージャー(管理職)に昇格することで年収1,000万円を超えてきます。
一般事業会社で年収1,000万円を超えるのは簡単ではないため、監査法人に転職するメリットと言えます。
なお、参考までにBIG4監査法人の平均年収は下表のとおり、概ね800万円前後となっています。
BIG4監査法人の平均年収
BIG4監査法人 | 回答者の平均年収 | 回答者数 |
---|---|---|
有限責任監査法人トーマツ | 797万円 | 550人 |
有限責任あずさ監査法人 | 814万円 | 410人 |
EY新日本有限責任監査法人 | 798万円 | 413人 |
PwCあらた有限責任監査法人 | 761万円 | 232人 |
グローバルでの活躍
USCPA試験合格者が、Big4監査法人に転職するメリットの1つは、グローバルでの活躍が可能な点があげられます。
Big4監査法人はグローバル企業の監査を行っていることから、英語で業務を行う機会が非常に多いです。
また、英語が得意であれば、BIG4監査法人の海外事務所への派遣や、駐在する機会を得られますので、グローバルで活躍することが可能となります。
多彩なキャリア
USCPA試験合格者がBig4監査法人に転職するメリットの1つは、多様なキャリアパスが用意されていることです。
もちろん監査法人に転職後、監査業務のみをやっていくキャリアプランもありますが、監査法人を経験することで、次のキャリアが見えてきます。
具体的には、税務や、財務アドバイザリー、M&Aアドバイザリー、コンサルティング業務等の領域へ転職する方も多いですし、外資系企業の経理や経営企画部門へ転職される方もいます。
このようにUSCPAを取得して監査法人へ転職することで、その後のキャリアの幅が大きく広がる点がメリットとなります。
USCPAがBIG4監査法人に転職するデメリット
USCPAの方がBIG4監査法人へ転職するデメリットである①激しい競争、②厳しい労働環境について解説します。
激しい競争
USCPA試験合格者がBig4監査法人に転職するデメリットの1つは、入社や昇格時の競争が激しいことです。
一般的にBig4監査法人への転職は競争率が高く、競合となる求職者は日本の公認会計士の方となります。
会計知識レベルはどうしても日本の公認会計士の方が高い傾向にあるため、公認会計士の方が転職が有利になる傾向にあります(下記の試験合格に必要な勉強時間を参照)。
試験合格に必要な勉強時間と合格率
標準学習時間 | 合格率 | |
---|---|---|
USCPA | 1,000時間~1,200時間 | 40%程度 |
日本の公認会計士 | 3,500~5,000時間 | 8%程度 |
そのため、USCPAの方が監査法人へ転職するためには、前職での実務経験や、英語力をアピールすることが重要となります。
また、監査法人(監査部門)の人員構成は、大半の方が日本の公認会計士となるため、入社後の昇格等においても競争することになります。
ただ、昇格に関しては、資格よりもその人の実力次第なので、入社後に経験を積んで成長していけば、問題なく昇格は可能です。
厳しい労働環境
USCPA資格者がBig4監査法人に転職するデメリットの1つは、厳しい労働条件です。
監査業務は、決算期等の繁忙期に長時間労働が発生します。近年は働き方改革の影響で、労働時間の制限により改善傾向にありますが、それでも繁忙期はかなり忙しく、ストレスもかかります。
下表のとおり、BIG4監査法人の残業時間は概ね40時間/月前後と長くなっています。
一方、繁忙期が終われば比較的長期休暇(2週間超)を取得可能で、このタイミングで海外旅行等に行かれる方も多いです(有給消化率61~67%)。
BIG4監査法人の残業時間と有給消化率
BIG4監査法人 | 残業時間/月 | 有給消化率 |
---|---|---|
有限責任監査法人トーマツ | 43.0時間 | 64.6% |
有限責任あずさ監査法人 | 36.5時間 | 61.6% |
EY新日本有限責任監査法人 | 42.1時間 | 63.4% |
PwCあらた有限責任監査法人 | 37.6時間 | 67.4% |
上記の監査法人のメリットを見て転職したいと思ったUSCPAの方は、MS-Japan、マイナビ会計士を利用してみてください。
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USCPAが監査法人へ転職した場合の年収
監査法人の平均年収は800万円程度で、マネージャーに昇格することで年収1,000万円に達することが可能となります。
BIG4監査法人の平均年収を比較
BIG4監査法人の平均年収をOpenworkのアンケート結果に基づき掲載しています。回答者の平均年収であることから、回答者の年収に左右されますが、概ね800万円前後の水準となっています。
BIG4監査法人の平均年収
BIG4監査法人 | 回答者の平均年収 | 回答者数 |
---|---|---|
有限責任監査法人トーマツ | 797万円 | 550人 |
有限責任あずさ監査法人 | 814万円 | 410人 |
EY新日本有限責任監査法人 | 798万円 | 413人 |
PwCあらた有限責任監査法人 | 761万円 | 232人 |
監査法人の役職別の年収
BIG4監査法人の職位別の年収は、スタッフの500~700万円から始まり、マネージャーで1,000万円超、パートナーとなることで1,500万円超となります。
BIG4 監査法人 職位別年収
企業規模 | 年収 |
---|---|
スタッフ | 500~700万円 |
シニアスタッフ | 700~900万円 |
マネージャー | 900~1,100万円 |
シニアマネージャー | 1,000~1,300万円 |
パートナー/ディレクター | 1,500万円~ |
監査法人内でのUSCPAと日本の公認会計士の年収の違い
基本的には監査法人では役職ごとに給与テーブルが決まっているため、USCPAでも日本の公認会計士でも年収に違いはありません。
そのため、上記で記載したテーブルの通り、昇格や残業量に応じて年収は上がっていきます。
上記の監査法人の年収を見て転職したいと思ったUSCPAの方は、MS-Japanもマイナビ会計士を利用してみてください。
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USCPAがBIG4監査法人へ転職することに関する評判・口コミ
USCPAの方がBIG4監査法人へ転職することに関する評判や口コミはポジティブなものが非常に多いです。
以下の観点からTwitter上での評判・口コミを紹介します。
- USCPAがBIG4監査法人へ転職すること
- 海外や監査法人以外のキャリアについて
- 監査法人の年収
- 監査法人の労働環境
USCPAが監査法人へ転職することへの評判・口コミ
USCPAの方が監査法人へ転職することについては、ポジティブな意見が多いです。現在の市況では、USCPAは積極的に採用されている傾向にあります。
ただし、新卒採用に関しては、どうしても日本の公認会計士合格者をメインで採用することになるため、USCPAの新卒採用の枠はほとんどない状況です。
USCPAの海外や監査法人以外のキャリアについての評判・口コミ
USCPA試験に合格し、監査法人へ転職することでその後さまざまなキャリアの選択肢が生まれます。
具体的には、海外への派遣や駐在、アドバイザリー、財務コンサル、M&Aアドバイザリー業務等の選択肢があるという口コミが多いです。
監査法人の年収に関する評判・口コミ
USCPAを取得して、監査法人へ転職すると年収は500万円スタートで、将来マネージャーに昇格すれば年収1,000万円を目指せるという口コミが多くあります。
監査法人の労働環境に関する評判・口コミ
監査法人の繁忙期は、仕事以外のことはできないぐらい忙しいものの、それ以外の時期はホワイトであるという評判・口コミがありました。
上記の口コミを見て、監査法人へ転職したいと思った方は、MS-Japan、マイナビ会計士を利用してみてください。
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USCPAがBIG4監査法人への転職を成功させるために必要なスキル
USCPAの方がBIG4監査法人への転職を成功させるためには、英語力・会計知識や実務経験・コミュニケーション能力が必要なスキルとなります。
特に英語力や会計知識・実務経験に自信がない方は、勉強することも可能ですので、転職前に十分に勉強しておくことをおすすめします。
- 英語力:国際的な業務でのスムーズなコミュニケーションを実現するため
- 会計知識・実務経験:専門スキルを磨き、業務適応力を高めるため
- コミュニケーション能力:クライアントとの関係やチームワークを円滑に進めるため
英語力
Big4監査法人への転職を成功させるためには、ビジネスレベルの英語力を有していることが重要となります。
Big4監査法人は多くのグローバル企業をクライアントとしており、英語を使用する機会が多いです。特に、海外子会社やその監査チームとのコミュニケーションは英語で行うため、ビジネスレベルの英語力が必要となります。
また、日本の公認会計士で英語も堪能という方はそれほど多くはありません。そのため、英語力は、USCPAの方がBIG4監査法人で活躍するうえで大きな武器となります。
会計知識・実務経験
USCPAの方がBig4監査法人への転職を成功させるためには、会計知識・実務経験が重要です。
監査法人で業務を行うにあたって、会計基準の知識や経験は必須です。どれほど英語ができても会計基準の知識や経験がなければ、監査法人で活躍することは難しくなります。
実際に、BIG4監査法人の募集要項には、必須要件ではないものの経理実務経験や監査実務経験があれば望ましいと記載されています。
したがって、会計知識や実務経験に自信がない方は、USCPA試験に合格したあとも継続して簿記や会計の勉強をすることをお勧めします。簿記1級の勉強をするのもおすすめです。
コミュニケーション能力
USCPAの方が、Big4監査法人への転職を成功させるためには、コミュニケーション能力も重要となります。
監査業務は、クライアントにヒアリングをしたり、連携して業務を進めることが多いため、円滑に業務を進めるコミュニケーション能力が求められます。
また、監査業務はチームで行うため、チームメンバーとコミュニケーションを取りながら、効率的に業務を進めることが必要となります。
特にUSCPAの方は、グローバル企業や、英語力が必要な監査業務にアサインされるケースが多いため、英語でコミュニケーションを取れることも重要となります。
上記の監査法人への転職に必要なスキルを見て、監査法人へ転職したいと思った方は、MS-Japan、マイナビ会計士を利用してみてください。
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USCPAの新卒、第二新卒、科目合格者でも監査法人へ転職可能か?
BIG4監査法人の新規採用は、基本的に日本の公認会計士試験に合格した方が中心であり、各監査法人の定期採用ページを見ても募集資格は、日本の公認会計士試験の全科目合格者となっています。
そのため、USCPAの方がBIG4監査法人に入所・転職する場合、基本的には中途採用で、かつ、経理系の実務経験があることが多いです。
- 新卒:基本的に監査法人の定期採用は日本の公認会計士試験合格者のみで新卒採用は厳しい
- 第二新卒:USCPAは、中途採用での監査法人への入社が一般的で経験によっては十分可能
- 科目合格者:募集要項では、基本的にUSCPA全科目合格者が対象で、一般的に採用は厳しい
新卒の入所可能性
USCPA合格者が新卒でBIG4監査法人に入所するのは難しいと考えられます。
監査法人(監査部門)の採用は、日本の公認会計士試験に合格した方を採用するというのが基本です。そのため、新卒のUSPCA合格者で監査法人に入所したという方を聞いたことがありません。
また、新卒でUSCPAに合格されている方は多くないですし、在学中にUSCPAの勉強をするのであれば、日本の公認会計士試験の勉強をする方が圧倒的に多いです。
BIG4監査法人に入所したいのであれば、日本の公認会計士試験に合格するのが無難でしょう。
第二新卒の転職可能性
第二新卒でもUSCPA合格者であれば、Big4監査法人への入所可能性があります。
USCPAでBIG4監査法人に入所する方の大半は、前職で会計や経理実務経験のある方です。そのため、第二新卒でUSPCAに合格されていて、経理系の実務経験があれば、監査法人に入所できる可能性はあります。
科目合格者の転職可能性
科目合格者の転職については、USCPA全科目合格者と比べるとどうしても難易度は高くなってしまいます。
BIG4監査法人では慢性的に人手不足であるため、採用は積極的に行っていますが、基本的には日本の公認会計士やUSCPA取得者の方が採用の優先度は高いです。
USCPAの科目合格者の場合は、会計の実務経験や高い英語力があり、残りの科目の合格可能性が高いとアピールする必要があります。
上記を見て、監査法人へ転職したいと思った方は、MS-Japan、マイナビ会計士を利用してみてください。
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USCPAがBIG4監査法人に落ちた場合の対処法
USCPAの方がBIG4監査法人に落ちてもあきらめないことが重要です。
転職にはタイミングが重要で、知識・経験がマッチしていても、募集と応募のタイミングが合わないと失敗することもあります。
BIG4監査法人は4社ありますし、監査部門にこだわらなければ、監査法人のアドバイザリー部門や、M&A業務を行うBIG4のFAS(ファイナンシャルアドバイザリー)も選択肢に入ります。
必要に応じて、自身のスキルや英語力に磨きをかけて、いろいろな選択肢に挑戦してみてください。
USCPAが監査法人へ転職する際の転職エージェントの活用
USCPAの方が監査法人へ転職する際のおすすめの転職エージェントは、MS-Japanとマイナビ会計士です。
MS-Japan、マイナビ会計士はいずれも担当者が非常に会計士の業務に詳しく、業務内容や、転職マーケットの状況を詳しく教えてもらえます。
転職活動では、情報を入手して対策できるかで、成功確率が変わるので、情報収集に転職エージェントをうまく活用することをおすすめします。
MS-Japan
MS-Japanは、USCPAや、経理・財務等の事業会社の管理部門への転職に強みを持つ転職エージェントです。そのため、事業会社への転職を検討している方はぜひ利用してみてください。
MS-Japanは担当者の方の対応が手厚いことが特徴です。また、MS-Japanは転職エージェント機能をもつMS-Agentに加え、スカウト機能をもつMS-Jobsのサービスを開始しました。
会計士特化型の転職エージェントでスカウトサービスを行っているところは少ないため、ぜひ利用してみてください。
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マイナビ会計士
マイナビ会計士は、公認会計士・USCPA専門の転職エージェントです。
公認会計士・USCPA向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。
私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方が会計士業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、色々な話を聞くことができました。
また、マイナビ会計士では、履歴書や職務経歴書の添削や、面接対策などのサポートが充実しており、転職が初めての方でも安心して利用できるようになっています。
転職が初めての方は、マイナビ会計士に登録してみてください。
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USCPAが監査法人以外で転職する業界
監査法人を経験したUSCPAの方の転職先の選択肢はかなり広くなっています。
上図は、USPCAの主な転職先を示した図となっており、①監査法人(海外)、②監査法人のアドバイザリー、③税理士法人、④FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)、⑤国内事業会社、⑥外資系企業などがあげられます。
監査法人(海外・監査)
USCPAの方の代表的なキャリアとしては、監査法人の海外事務所への派遣や駐在です。
監査法人においてUSCPAとして培ってきた知識や経験を海外で発揮するパターンです。USCPAの方がグローバルなキャリアを形成するうえで、代表的なパターンとなります。
海外でキャリア形成をしたい方におすすめです。
監査法人(アドバイザリー)
続いては、監査法人のアドバイザリー部門へ転職するケースです。
アドバイザリー部門の業務内容は多岐にわたりますが、主な業務内容は以下の通りです。転職するファームによって、実施している業務内容が異なるため、希望する会社のHPで調べたり、転職エージェントに聞いてみましょう。
- IFRS導入支援業務
- 財務報告体制・プロセス構築に関するアドバイザリー業務
- 内部統制(J-SOX、SOX)への対応業務
- 事業リスクへのアドバイザリー業務
- IPO支援業務
- 公共向けコンサルティング
- サイバーセキュリティ対策
- DXコンサルティング
監査業務の経験を活かして、会計・財務の周辺領域のコンサルティング業務に関与したい方におすすめです。
税理士法人
税理士法人の業務内容として、BIG4の税理士法人の業務を参考にご紹介します。
なお、BIG4では大規模法人向けの税務サービスがメインとなっているため、申告書作成の他、税務コンサルティング業務の比重が大きくなっています。
- 税務コンプライアンス
税務申告書の作成、税務相談、税務代行など - 税務コンサルティング
M&A・組織再編に係る税務、事業承継、企業再生の税務 - 国際税務
国際税務、関税・間接税、移転価格税制
USCPAとしてのキャリアを生かして、国際税務や移転価格税制の領域へ転職するのがおすすめです。
FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)
FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)の主な業務内容は、M&A、事業再生、フォレンジック(不正調査)に係るアドバイザリー業務となります。
- FA(ファイナンシャルアドバイザー)
- 財務・ビジネスデューデリジェンス(DD)
- 株式価値評価 / 無形資産評価(PPA)
- 財務モデリング
- 買収後の統合業務(PMI)
- 事業再生・再編
- フォレンジック(不正調査)
M&A、事業再生、フォレンジック業務のいずれをとっても、業務量が多く負荷が大きいのが特徴ではありますが、その分収入も良いのが特徴です。
ワークライフバランスを多少犠牲にしても、スキルや年収をアップしたい方におすすめです。
USCPAの方は、クロスボーダーのM&A業務(FA、バリュエーション、財務DD業務)に関与することが多いのが特徴です。
国内の事業会社
事業会社へ転職する場合は、どの部署に転職するかによって業務内容が大きく異なりますが、公認会計士の方が転職することが多い部署は、経理部・財務部、経営企画部、内部監査部(室)となります。
経理部と経営企画部の主な業務内容は以下の通りです。
- 仕訳・帳簿作成
- 原価計算
- 月次決算
- 四半期決算(単体・連結)
- 年度決算(単体・連結)
- 決算関連IR資料の作成
- 予算策定
- 予算策定
- 中期経営計画の策定
- 事業ポートフォリオの組み替え
- M&A戦略の策定・実行
- 新規事業
- 子会社管理
外資系企業
最後に外資系企業への転職を紹介します。
業務内容としては、国内事業会社と大きな違いはありませんが、グローバルなキャリア形成を行いたい方や、海外で働きたいと考えている方にはおすすめです。
一般的に国内事業会社よりも外資系企業の方がUSCPAの認知度も高く、評価してもらえることが多い傾向にあります。
上記のキャリアの選択肢を見て監査法人へ転職したいと思ったUSCPAの方は、MS-Japanやマイナビ会計士を利用してみてください。
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BIG4監査法人へ転職して年収・キャリアアップする方法 まとめ
この記事では、BIG4監査法人への転職を成功させるための秘訣や、BIG4監査法人への転職方法や必要なスキル、USCPA資格を持つ転職者の年収相場について解説してきました。
USCPAの方が、BIG4監査法人に転職することで、グローバル企業の監査に携わりながら年収の大幅アップが可能となり、また将来のキャリアの選択肢も増加します。
一方、USCPAの方が監査法人への転職を成功させるためには、英語力・会計知識や実務経験・コミュニケーション能力が必要となります。特に英語力や会計知識に自信がない方は転職前に強化しておきましょう。
監査法人への転職には転職エージェントの利用がおすすめです。MS-Japanとマイナビ会計士は、会計士の転職に強いエージェントで、担当者の方が会計士業界に詳しいのが特徴です。
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