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【公認会計士の年収】転職で20代 年収1,000万円も現実的に可能

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・公認会計士の年収を知りたい
・20代で年収1,000万円は可能なのか?
・転職先別の年収水準が知りたい

くまの助

こんにちは。公認会計士のくまの助です。

公認会計士の方で年収を上げたいと思われている方、またこれから公認会計士を目指そうとする方で上記のように考えておられる方はいらっしゃいませんか?

結論として、公認会計士であれば年収1,000万円は難しくないですし、試験に早期合格すれば、20代のうちに年収1,000万円を達成することも十分に可能です。

私は、BIG4 監査法人から BIG4 FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス*)へ転職することで、20代のうちに年収1,000万円に到達しました。
*ファイナンシャルアドバイザリーサービス:M&Aや事業再生、不正調査等を提供するサービス

この記事では私の事例に加えて、20代で年収1,000万円を達成する方法、公認会計士の転職先ごとの年収水準をご紹介します。

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この記事の著者

くまの助(Twitter

公認会計士

・大学在学中に公認会計試験に合格。
・BIG4監査法人で監査業務に従事した後、BIG4 FASへ転職し、M&A業務に従事。
・独立開業後も、継続してM&A業務を行っている。

プロフィール詳細はこちら

目次

公認会計士の年収は?

公認会計士の年収は?

公認会計士の年収

令和3年賃金構造基本統計調査によると公認会計士・税理士の平均年収は658万円となっています。

意外と少なく感じるかもしれませんが、令和2年の調査では958万円でしたのでこの要因を解説していきます。

公認会計士・税理士の平均年収(令和3年版)

企業規模年収年齢勤続年数
1,000人以上785万円35.5歳8.5年
100~999人835万円40.8歳8.9年
10~99人590万円47.6歳7.1年
10人以上658万円44.9歳7.6年
出典:令和3年賃金構造基本統計調査

公認会計士・税理士の平均年収(令和2年版)

企業規模年収年齢勤続年数
1,000人以上1,168万円40.9歳13.2年
100~999人679万円34.5歳4.3年
10~99人562万円48.5歳11.4年
10人以上958万円40.3歳10.6年
出典:令和2年賃金構造基本統計調査

なお、公認会計士試験に合格した多くの方が入社されるBIG4(デロイト、PwC、KPMG、EY)監査法人は、上表の1,000人以上の規模の法人に該当し、平均年収は令和3年で758万円(平均年齢35.5歳)、令和2年で1,168万円(平均年齢40.9歳)となっています。

令和3年と令和2年の調査では、平均年齢が5歳以上はなれていることから、年齢・職位の差により年収に乖離が生じていると考えられますが、詳細は下記で解説します。

年代別の平均年収

先ほど見てきた企業規模別の年収は、サンプルとなっている方の平均年齢により大きく左右されるため、下表では年齢階層別で年収を比較しています。

1,000人以上の規模の会社において、令和3年の調査では平均35.5歳となっているのに対して、令和2年は平均40.9歳となっています。

令和2年から令和3年にかけて公認会計士業界で大きな年収変動が生じたわけではないので、サンプルとなった方の年齢層・職位の差による年収差と考えられます。

年代別公認会計士・税理士の平均年収

企業規模
年代
1,000人以上
令和3年
1,000人以上
令和2年
10人以上
令和3年
10人以上
令和2年
全体785万円1,168万円658万円958万円
20~24歳n/an/a297万円364万円
25~29歳677万円418万円507万円505万円
30~34歳743万円891万円651万円912万円
35~39歳779万円1,150万円687万円1,009万円
40~44歳n/a1,241万円645万円1,157万円
45~49歳1,012万円1,231万円801万円1,106万円
50~54歳n/a1,058万円729万円813万円
55~59歳1,214万円1,324万円913万円755万円
60~64歳n/an/a604万円415万円
65~69歳n/an/a434万円681万円
出典:令和2年、3年賃金構造基本統計調査

BIG4 監査法人 職位別の年収

BIG4監査法人の職位別の年収は下表の通りとなっています。

BIG4 監査法人 職位別年

企業規模年収
スタッフ500~700万円
シニアスタッフ700~900万円
マネージャー900~1,100万円
シニアマネージャー1,000~1,300万円
パートナー/ディレクター1,500万円~
出典:筆者の経験

公認会計士試験に合格した年齢によって、入社時の年齢もバラバラであることから、年齢で年収を比較するとどうしてもサンプルとなる方によってばらつきが生じます。

先ほどの賃金構造基本統計調査の30歳~45歳の範囲内には、公認会計士試験の合格時の年齢によってはスタッフからパートナーまですべての職位が当てはまる可能性があるため、統計のサンプルとなっている方の年齢と職位によって平均年収水準は大きく変わることとなります。

BIG4 監査法人の年収

公認会計士試験合格者の多くはBIG4監査法人へ就職することになりますが、BIG4監査法人の年収は以下の通りです。回答者の平均年収であるため、回答者の年収に左右されますが、概ね800万円前後の水準となっています。

BIG4 監査法人の平均年収

企業規模回答者の平均年収回答者数
トーマツ(デロイト)797万円550名
あずさ(KPMG)814万円410名
PwCあらた761万円232名
新日本(EY)798万円413名
出典:Open Work 2023/3/21時点

なお、中堅監査法人の平均年収は回答者のデータ数が少なく平均を取ることができなかったのですが、参考までに中堅の1番手である太陽有限責任監査法人の平均年収は751万円(回答者数27名)となっています。

公認会計士が20代で年収1,000万円を達成するための転職

公認会計士が20代で年収1,000万円を達成するための転職

ここでは、公認会計士の方が20代で年収1,000万円に到達する方法、30代以降で年収1,000万円に到達する方法を紹介します。

20代で年収1,000万円を達成するためにはFASへの転職がおすすめ

20代で年収1,000万円を達成するためにはFASへの転職をおすすめします。

公認会計士の方が転職することが多いBIG4 FASの平均年収は以下の通りとなっており、監査法人と比較してもかなりの高水準となっています。

イメージとしては、監査法人よりも1ランクほど職位が上の年収水準です。

BIG4 FASの平均年収

企業規模年収回答者数
DTFA1,056万円125名
KPMG FAS1,278万円38名
PwCアドバイザリー998万円96名
EY SC880万円246名
出典:Open Work 2022/11/29時点

BIG4 FAS 職位別平均年

企業規模年収
スタッフ600~800万円
シニアスタッフ900~1,100万円
マネージャー1,200~1,500万円
シニアマネージャー1,500~2,000万円
パートナー/ディレクター2,500万円~
出典:筆者の経験

私もFASへ転職して20代で1,000万円を達成しました。経歴としては、大学在学中に公認会計士試験に合格し、BIG4監査法人へ就職。

監査を5年程度経験(最終職位はシニアスタッフで年齢は27歳)して、BIG4 FASへ転職しました。

BIG4 FASへもシニアスタッフでの転職となったことから、転職した年に年収1,000万円を超えました。

BIG4 FASの場合は、M&Aが未経験でも監査法人退職時の職位でそのまま転職できることも多い(マネージャー以上は除く)ので、シニアスタッフとして転職できれば比較的簡単に年収1,000万円を超えることは可能です(ただし、監査法人時代よりは残業時間が増えるので覚悟は必要です)。

参考までにBIG4 FASの残業時間は下記の通りです。

BIG4 FAS 従業員の口コミによる労働環境ランキング

1位
EY
2位
PwC
3位
DTFA
4位
KPMG
残業時間44.7h45.4h58.7h69.8h
有給消化率61.0%65.8%54.7%53.0%
出典:OpenWork 2023/3/3時点

FASに興味をもった方は、マイナビ会計士へ登録して情報収集をおすすめします。

私自身も転職時にマイナビ会計士を利用しましたが、担当者の方の対応が非常に丁寧で、かつ、公認会計士の転職マーケットの状況や転職先に非常に詳しです。

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その他の年収1,000万円を達成する方法(20代では厳しい)

FASへの転職以外で年収1,000万円を達成する方法は以下の方法が挙げられます。ただし、20代での達成はなかなか難しく、FASへの転職に比較すると実現可能性は低くなってしまいます。

FASへの転職以外で年収1,000万円を超える方法
  • 監査法人・税理士法人でマネージャーに昇格する
  • 事業会社の管理職に転職・昇進する
  • M&A系の会社へ転職する
  • 独立する

監査法人・税理士法人でマネージャーに昇格する

公認会計士の方にとって、年収1,000万円を超える最も一般的な方法は監査法人でマネージャーまで昇格することでしょう。

BIG4監査法人の場合は、マネージャーまで昇格すると年収1,000万円を超えることが一般的です。

ただし、マネージャーまで昇格するためには、平均してスタッフ4年、シニアスタッフ4年の経験を積む必要があります(早い方は3年ずつ)。

そのため、大学在学中に公認会計士試験に合格して、順調に昇格したとしても、マネージャーに昇格する頃には20代ぎりぎりとなることが多いです。

また、キャリアの途中で税理士法人へ転職し、マネージャーに昇格した場合も年収1,000万円は狙えます。

BIG4 監査法人 職位別平均年

企業規模年収
スタッフ500~700万円
シニアスタッフ700~900万円
マネージャー900~1,100万円
シニアマネージャー1,000~1,300万円
パートナー/ディレクター1,500万円~
出典:筆者の経験

事業会社の管理職に転職・昇進する

事業会社の管理職に転職・昇進することでも年収1,000万円は達成可能です。ただし、超大手企業で役職がついたり、大手企業の管理職に就かなければ年収1,000万円は難しくなります。

管理系の職種は、業種で業務内容が大きく変わるわけではないので、可能な限り年収水準の高い業種に転職することをおすすめします。

業種別の平均年収は下表の通りであり、電気・ガス等のインフラ、金融、専門職、IT系の職種の平均年収が高くなっています。

産業別平均年(年収順)

産業平均年収年齢勤続年数
電気・ガス・熱供給・水道業692万円44.9歳21.2年
金融業、保険業638万円42.7歳14.1年
学術研究、専門・技術サービス629万円42.8歳12.9年
情報通信620万円40.3歳12.9年
教育、学習支援588万円43.9歳11.7年
建設業537万円44.5歳13.4年
鉱業、採石業、砂利採取業534万円48.3歳14.9年
不動産業530万円43.2歳10.4年
製造業492万円43.1歳14.8年
卸売業、小売業480万円42.7歳13.1年
複合サービス業475万円43.8歳15.9年
運輸業、郵便業452万円46.9歳12.6年
医療、福祉444万円42.8歳9.0年
その他サービス業398万円45.1歳9.2年
生活関連サービス業、娯楽業373万円41.4歳10.4年
宿泊業、飲食サービス業361万円42.5歳9.8年
出典:令和3年賃金構造基本統計調査

M&A系の会社へ転職する

公認会計士の方が20代で年収1,000万円を目指せる職種としてBIG4 FASをおすすめしましたが、FAS以外にもM&A関連の会社であれば、20代で高収入を期待できます。

代表的な職種としては、投資銀行(証券会社の投資銀行部門)、PEファンド、M&A仲介会社が挙げられます。これらの会社に転職すれば年収1,000万円を超えることも可能となります。

ただし、それぞれハードルがあり、自信がある方以外はおすすめしません。

まず、投資銀行とPEファンドですが、全職種の中でもトップクラスの年収水準(数千万円)である一方で、かなりの激務を覚悟する必要がある点と、そもそもの入社難易度がかなり高いです。

どちらも普通に監査業務をやっているだけでは転職は難しいです。

そのため、投資銀行やPEファンドに転職したい方は、FASを経由することをおすすめします(FASを経由しても難易度は高いですが、少なくとも未経験ではなくなります)。

次にM&A仲介会社ですが、下表の通りかなりの高年収となっています。

M&A仲介会社の平均年収

スクロールできます
企業規模年収平均年齢
M&Aキャピタルパートナーズ2,688万円32.2歳
ストライク1,432万円35.3歳
日本M&Aセンター(HD化前)1,243万円34.3歳
出典:有価証券報告書をもとに作成

これはM&A仲介会社は営業色がかなり強く、M&Aの成約件数・金額に応じてインセンティブ賞与が多く支給される仕組みになっています。

そのため、平均年収は1,200~2,700万円とかなり高くなっていますが、実際は成果を上げた方とそうでない方でかなりの差があります。

不動産や保険の営業と同様に成果に応じた報酬体系であるため、営業力に自信がある方におすすめします。

ただ、一般的に公認会計士の方はあまり営業が得意でない方が多いと思いますので、おすすめはしません。

むしろ高い年収に惹かれて転職したものの、成果が上がらず苦労した話も聞きますので、注意してください。

独立

公認会計士の方が年収を上げる方法としては、独立も考えられます。ただし、監査業務の経験のみで独立した場合は、業務の幅が狭くなってしまうので、税理士法人かFASを経由してから独立することをおすすめします。

独立した場合でも年収1,000万円は十分稼ぐことは可能ですので、自信がある方、リスクを負える方は独立することをおすすめします。また、最近は非常勤監査という手段もありますので、独立しても食べることには困らないかと思います。

公認会計士の転職先

20代 公認会計士の転職先の選択肢

上図は、公認会計士の主な転職先を示した図となっており、①監査法人(他の監査法人)、②監査法人のアドバイザリー、③税理士法人、④FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)、⑤一般事業会社、⑥ベンチャー企業などがあげられます。

公認会計士試験に合格した後は、大多数の方が監査法人に就職されるかと思いますが、修了考査に合格し公認会計士登録をする4年目前後から転職を検討される方が多くなります。

ここではいったん年収水準は考慮せずに、一般的な公認会計士の方の転職先をご紹介します。

監査法人(監査部門)

1つ目の転職先は、現職の監査法人から、別の監査法人へ転職するパターンです。

BIG4間での転職も、BIG4⇔中小監査法人間の転職もやることはそれほど大きく変わりませんが、別の環境で監査業務を行いたい方におすすめです。

特にBIG4監査法人に勤務していて、中堅監査法人に転職して職位を上げたい方は選択肢として検討してみてもいいのではないでしょうか。また、残業時間も減少する傾向にあるので、労働環境を改善したい方にはおすすめです。

監査法人(アドバイザリー)

続いては、監査法人のアドバイザリー部門へ転職するケースです。

アドバイザリー部門の業務内容は多岐にわたりますが、主な業務内容は以下の通りです。転職するファームによって、実施している業務内容が異なるため、希望する会社のHPで調べたり、転職エージェントに聞いてみましょう。

主な財務コンサルティング業務
  • IFRS導入支援業務
  • 財務報告体制・プロセス構築に関するアドバイザリー業務
  • 内部統制(J-SOX、SOX)への対応業務
  • 事業リスクへのアドバイザリー業務
  • IPO支援業務
  • 公共向けコンサルティング
  • サイバーセキュリティ対策
  • DXコンサルティング

監査業務の経験を活かして、会計・財務の周辺領域のコンサルティング業務に関与したい方におすすめです。

税理士法人

税理士法人の業務内容として、BIG4の税理士法人の業務を参考にご紹介します。

なお、BIG4では大規模法人向けの税務サービスがメインとなっているため、申告書作成の他、税務コンサルティング業務の比重が大きくなっています。

主な税理士法人(BIG4)の業務内容
  • 税務コンプライアンス
    税務申告書の作成、税務相談、税務代行など
  • 税務コンサルティング
    M&A・組織再編に係る税務、事業承継、企業再生の税務
  • 国際税務
    国際税務、関税・間接税、移転価格税制

一方、会計事務所でよく行っている記帳代行業務はあまり行われていないのが特徴となります。

FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)

FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)の主な業務内容は、M&A、事業再生、フォレンジック(不正調査)に係るアドバイザリー業務となります。

主なFAS業務
  • FA(ファイナンシャルアドバイザー)
  • 財務・ビジネスデューデリジェンス(DD)
  • 株式価値評価 / 無形資産評価(PPA)
  • 財務モデリング
  • 買収後の統合業務(PMI)
  • 事業再生・再編
  • フォレンジック(不正調査)

M&A、事業再生、フォレンジック業務のいずれをとっても、業務量が多く負荷が大きいのが特徴ではありますが、その分収入も良いのが特徴です。

ワークライフバランスを多少犠牲にしても、スキルや年収をアップしたい方におすすめです。

事業会社

事業会社へ転職する場合は、どの部署に転職するかによって業務内容が大きく異なりますが、公認会計士の方が転職することが多い部署は、経理部・財務部、経営企画部、内部監査部(室)となります。

経理部と経営企画部の主な業務内容は以下の通りです。

主な経理の業務内容
  • 仕訳・帳簿作成
  • 原価計算
  • 月次決算
  • 四半期決算(単体・連結)
  • 年度決算(単体・連結)
  • 決算関連IR資料の作成
  • 予算策定
主な経営企画の業務
  • 予算策定
  • 中期経営計画の策定
  • 事業ポートフォリオの組み替え
  • M&A戦略の策定・実行
  • 新規事業
  • 子会社管理

ベンチャー企業

次にベンチャー企業への転職を紹介します。

ベンチャー企業が公認会計士に求めるものは非常に多岐にわたります。IPO、経理、資金調達、管理業務はもちろんですが、ベンチャー企業の状況によってはさらに幅広い業務領域を求められます。一般的な会計士にはなじみが薄い、人事や総務、バックオフィス業務全般の管理を求められるケースもあります。

ベンチャー企業は人手不足で分業体制で管理業務を行う余裕がないケースも多く、CFO候補としてベンチャー企業に入社した場合は、広範な管理スキルを身につける必要があるため留意が必要です。

その分、自身の成長スピードも早くなり、スキルアップにもつながりますので、成長意欲が高い方にはおすすめです。

公認会計士の転職先別の年収

公認会計士の転職先別の年収

公認会計士の転職先別の年収をご紹介します。具体的には、比較しやすいようにBIG4の監査法人、税理士法人、FASの年収と事業会社の年収を比較したいと思います。

監査法人(監査・アドバイザリー部門)の平均年収

監査法人(監査・アドバイザリー部門)の平均年収として、BIG4法人別の年収、職位別の年収を比較していきます。

BIG4監査法人 法人別平均年収

再掲となりますが、監査法人(監査・アドバイザリー部門含む)の平均年収は以下の通り800万円前後となっています。平均800万円ですので、概ねシニアスタッフの年収水準が平均となっています。

BIG4 監査法人の平均年収(再掲)

企業規模年収回答者数
トーマツ(デロイト)794万円526名
あずさ(KPMG)815万円391名
PwCあらた764万円224名
新日本(EY)799万円393名
出典:Open Work 2022/11/29時点

BIG4監査法人 職位別平均年収

監査法人(監査・アドバイザリー部門含む)の職位別平均年収は以下の通りとなっており、年収1,000万円を超えてくるのはマネージャーからとなります。

スタッフ、シニアスタッフともに4年程度で昇格することから、監査法人へ入社後8年で年収1,000万円となる可能性が出てきます。

そのため、公認会計士試験に大学在学中に合格すればぎりぎり20代で年収1,000万円に到達する可能性があるといった状況です。

BIG4 監査法人 職位別平均年収(再掲)

企業規模年収
スタッフ500~700万円
シニアスタッフ700~900万円
マネージャー900~1,100万円
シニアマネージャー1,000~1,300万円
パートナー/ディレクター1,500万円~
出典:筆者の経験

BIG4 税理士法人の年収

続いて、税理士法人の平均年収として、BIG4法人別の年収、職位別の年収を比較していきます。

BIG4 税理士法人の平均年収

下表の通り、BIG4税理士法人の平均年収は、監査法人より若干下がるかほぼ同等の水準となっています。そのため、基本的には監査法人の年収水準と大きな差異はないとご認識いただければと思います。

BIG4 税理士法人の平均年収

スクロールできます
企業規模年収回答者数
トーマツ741万円72名
KPMG773万円80名
PwC758万円43名
EY751万円35名
出典:Open Work 2022/11/29時点

BIG4税理士法人の職位別年収

税理士法人の職位別の年収は下表の通りとなっており、概ね監査法人と同様となっております。

BIG4 税理士法人 職位別平均年

スクロールできます
企業規模年収
スタッフ500~700万円
シニアスタッフ700~900万円
マネージャー900~1,100万円
シニアマネージャー1,000~1,300万円
パートナー/ディレクター1,500万円~
出典:筆者の経験

FASの平均年収

次はFASの平均年収となります。FASは、M&A、事業再生、不正調査等が主な業務内容となりますが、公認会計士が選択する職種の中でもかなり高収入となっています。これはM&A業界が全体として高収入となっており、専門性の高さ故の業界特性と言えるでしょう。

BIG4 FASの平均年収

下表の通りFASの年収水神は、BIG4の監査法人や税理士法人と比較してもかなり高くなっています。また、近年のM&A件数の増加により各社とも業績が好調であることから、年収も増加傾向にあります。

BIG4 FASの平均年収

企業規模年収回答者数
DTFA1,056万円125名
KPMG FAS1,278万円38名
PwCアドバイザリー998万円96名
EY SC880万円246名
出典:Open Work 2022/11/29時点

BIG4 FASの職位別平均年収

FASの職位別平均年収は下表の通りとなっており、シニアスタッフで平均年収が1,000万円を超えてきます。下記の通り、BIG4の各法人の中でも年収は高水準となっています。これは、昨今のM&A件数の増加によりどの法人も業績が好調であり、会社規模の拡大にあわせた人材獲得競争により年収水準が上がっている状況にあります。

BIG4 FAS 職位別年

企業規模年収
スタッフ600~800万円
シニアスタッフ900~1,100万円
マネージャー1,200~1,500万円
シニアマネージャー1,500~2,000万円
パートナー/ディレクター2,500万円~
出典:筆者の経験

FASに興味をもった方は、マイナビ会計士へ登録して情報収集をおすすめします。

私自身も転職時にマイナビ会計士を利用しましたが、担当者の方の対応が非常に丁寧で、かつ、公認会計士の転職マーケットの状況や転職先に非常に詳しく、表面的な求人情報のみならず、会社の体制や評価基準、労働環境、従業員の方の様子等のこまかな情報を教えてもらえます。

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事業会社・ベンチャー企業の年収

公認会計士の方が事業会社やベンチャー企業に転職した場合の年収水準は、もちろん会社によってかなりバラつきはありますが、概ね以下のような求人が多くなっています。ボリュームゾーンとしては、600万円~700万円が多いものの、大手企業であれば800~1,000万円という求人も珍しくありません。

事業会社・ベンチャー企業の年

スクロールできます
企業規模年収
経理600~800万円
内部監査500~800万円
経営企画600~1,000万円
ベンチャー企業CFO候補800~1,000万円
出典:各種求人
公認会計士におすすめの転職エージェント

ここまでは、20代で年収1,000万円に到達する転職方法や、公認会計士の転職先別の年収水準を紹介してきましたが、実際に転職活動を一人で行うのはかなり大変な作業となります。

具体的には、転職先のリサーチ、履歴書、職務経歴書の作成、企業との交渉、面接対策等、、、転職時にやらなければならないことは非常にたくさんあります。

転職エージェントを利用することで、上記の作業の大部分をサポートしてもらえます。ここで、公認会計士の方におすすめする転職エージェントは、マイナビ会計士となります。

マイナビ会計士は、マイナビが運営する会計士専門の転職エージェントであり、担当者は会計士の転職に非常に詳しく、また対応やサポートも丁寧であることから初めて転職する方にもおすすめです。

マイナビ会計士

マイナビ会計士は、公認会計士専門の転職エージェントであり、業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。マイナビ会計士は、公認会計士向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。

私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方が公認会計士業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、かなり詳細に話を聞くことができました。

やはり、担当者の方が業界に詳しいことは重要です。

また、マイナビ会計士は、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策等のサポートがしっかりしており、転職初心者の方におすすめの転職エージェントです。

マイナビ会計士に興味がある方は、以下から登録してみてください。

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参考記事:マイナビ会計士の評判に関する記事はこちら

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【公認会計士の年収】転職で20代年収1,000万円も現実的に可能 まとめ

【公認会計士の年収】転職で20代 年収1,000万円も現実的に可能

この記事では、公認会計士の方で年収を上げたいと思われている方、またこれから公認会計士を目指そうとする方向けに20代で年収1,000万円を目指すための転職・キャリア戦略、転職先別の年収水準をお伝えしてきました。

公認会計士に早いタイミングで合格し、監査法人で5年程度経験を積んでからBIG4 FASへ転職することで、20代のうちに年収1,000万円を達成することは十分に可能です。

また、FASへの転職のみならず、年収1,000万円を超えることも可能です。一方、高年収の業務にはその分ストレスがかかることも事実です。ご自身にとって一番良い年収水準と労働条件を検討してみてはいかがでしょうか。

FASへの転職以外で年収1,000万円を超える方法
  • 監査法人でマネージャーまで昇格する
  • 事業会社の管理職に転職・昇進する
  • M&A系の会社へ転職する
  • 独立する

高年収を求める場合はもちろん、ワークライフバランスを整える意味でも転職を検討されている方は、マイナビ会計士を利用してみてください

本来、転職活動はかなり大変な作業ですが、転職エージェントを利用することで、転職先のリサーチ、職務経歴書の作成サポート、企業とのやり取りやスケジュール調整を支援してもらえるので、転職のストレスをかなり軽減することが可能です。

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くまの助
公認会計士
【ブログ】
公認会計士やFASの転職や、簿記や公認会計士の勉強について解説する簿記・ファイナンスブログを運営。
【経歴】
大学在学中に公認会計士試験に合格。BIG4 監査法人へ入社し監査業務に従事したのち、BIG4 FASへ転職してM&A業務に従事。その後、独立して継続してM&A業務に従事している。

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