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DTFAの転職に必要な情報(中途採用、面接、選考フロー)を解説

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DTFA(デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社)へ転職して年収やスキルアップをしたものの、KPMGへ転職するための情報収集ができておらず、転職に踏み切れないということはありませんか?

くまの助

こんにちは。BIG4 FAS出身の公認会計士 くまの助です。

この記事では、DTFAへの転職に興味がある方向けに、DTFAの事業内容や、転職や採用状況、選考フロー、面接対策、年収や激務度等を解説します。

DTFAは高収入でスキルアップもできることから人気の転職先である一方で、ハードワークになることも多く離職率も高い職種です。

FASに転職することで、M&Aや事業再生、フォレンジック(不正調査)案件に関与することになりますが、これらの経験は事業会社等ではなかなか得られませんので、専門家として大きくスキルアップすることが可能です。

一方、得られるものの半面、負荷もどうしても大きくなりがちで、人によって向き不向きが分かれる転職先ですので、しっかりと情報収集を行ったうえで、面接を受けることをおすすめします。

FASへの転職難易度は決して低くはありませんが、しっかりと対策をすれば、転職は決して不可能ではありません。

対策を行うにも情報収集が必須となりますので、公認会計士におすすめの転職エージェントとしてマイナビ会計士+ビズリーチ、公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。
いずれも無料で登録可能ですし、転職エージェントがFAS業界に詳しく、転職前の情報収集にはぴったりかと思います。

FAS向けの転職エージェント

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※マイナビのプロモーションを含みます。

この記事の著者

くまの助(Twitter

公認会計士

・大学在学中に公認会計試験に合格。
・BIG4監査法人で監査業務に従事した後、BIG4 FASへ転職し、M&A業務に従事。
・独立開業後も、継続してM&A業務を行っている。

プロフィール詳細はこちら

目次

DTFAの会社概要と事業内容

DTFAへの転職について解説する前に、会社概要や事業内容について解説していきます。

DTFAの会社概要

DTFAの会社概要は以下の通りであり、特徴としては東京以外の拠点が複数存在することです。他のBIG4は、東京と大阪の拠点はあるものの、名古屋、福岡、広島等には拠点を置いていないため、その点が特徴となっています。

また、人員数も1,394名とBIG4 FASの中でも最も人員が多い会社となっています。

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会社名デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
(DTFA)
設立年月2001年6月
資本金300百万円
代表者福島 和宏
人員数1,394名(2022年5月末時点)
本社所在地東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング
拠点・東京丸の内(新東京ビル)
・前橋
・大阪
・名古屋
・広島
・福岡
グループ会社デロイト トーマツ人材機構株式会社
デロイト トーマツ TMAC株式会社
デロイト トーマツ テレワークセンター株式会社
デロイト トーマツ PRS株式会社
デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
デロイト トーマツ ミック経済研究所
株式会社シー・アイ・エー
UnsungHeroes株式会社

DTFAの事業内容とサービスライン

DTFAの事業内容とサービスラインは以下の通りでして、基本的にはどこかのサービスラインに所属することとなります。

DTFAの面接を受ける際には、自分がどのサービスラインの仕事をしたいのかをしっかりと整理して、業務内容を事前に調べておくようにしましょう。志望理由と業務内容への理解の程度は面接で必ず聞かれます

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M&A・コーポレートファイナンシャルアドバイザリー
・M&Aトランザクション
・バリュエーション・モデリング
・エコノミクス
・ストラテジー
・知的財産アドバイザー
クライシスマネジメント・フォレンジックアドバイザリー
・フォレンジックテクノロジー
・Financial Crime Risk Management
・ターンアラウンド&リストラクチャリング
イノベーション・Digital/Analytics
・M&Aプラス(M&Aマッチングプラットフォーム)
・デロイト トーマツ アカデミー(人材育成事業)
・シナリオ・プランニング®
・ブランディングアドバイザリー
その他・インフラ、公共セクターアドバイザリー
・不動産アドバイザリー

また、上記のサービスラインとは別にインダストリーに分かれており、DTFAに入社するとインダストリーとサービスラインによって部門が分かれます。具体的には下記の通りとなっています。

DTFAの主なインダストリー

・コンシューマー
・資源、エネルギー、生産財
・金融
・政府・公共サービス
・ライフサイエンス、ヘルスケア
・テクノロジー、メディア、通信 等

DTFAの業務解説

FASのM&A関連業務の内容を公認会計士が解説

上図はM&Aの一連のプロセスを示した図となります。M&Aと言っても、プロセスが分かれており、各専門家がそれぞれの領域を担当することになります。

M&Aの各プロセスの業務内容は以下の通りです。

M&Aの主要業務の説明

・ファイナンシャルアドバイザー
 M&Aプロセス全体のコントロール、買収交渉を行います

・デューデリジェンス
 買収対象会社を事業、財務、税務、法務面から調査します

・財務モデリング  
 買収対象会社の買収後のPL、BS、CFを作成します

・バリュエーション 
 買収対象会社の株式価値を算定します

・PMI(Post Merger Integration)      
 買収後の統合作業を行います

上記の業務の詳細を知りたい方は、以下の記事も確認してみてください

なお、上記のM&AプロセスとDTFAの各サービスラインの担当領域は以下の通りとなっています。

業務内容と担当サービスライン

・ファイナンシャルアドバイザー
 コーポレートファイナンシャルアドバイザー(CFA)

・財務デューデリジェンス
 M&Aトランザクション

・事業デューデリジェンス
 ストラテジー

・財務モデリング、バリュエーション
 バリュエーション・モデリング

・PMI
 ストラテジー

※税務、法務デューデリジェンスは、グループ会社である税理士法人や弁護士法人、外部弁護士法人等で実施します

DTFAの求人と転職・採用環境

DTFAの求人と転職・採用環境

DTFAの求人

DTFAの求人は部門ごとに募集が行われていますが、一般的に転職サイトや転職エージェントでは、各部門・エリアともにスタッフからシニアマネージャーまで幅広い募集が行われています。

そのため、近年のM&A件数の増加・ニーズの拡大に伴い、規模の拡大を図っていることが推測できます(詳細は下記をご確認ください)。

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部門職位年収
トランザクションサービススタッフ~シニアマネージャー500~1,800万円
コーポレートファイナンススタッフ~シニアマネージャー500~1,800万円
事業再生スタッフ~シニアマネージャー500~1,800万円
ストラテジースタッフ~シニアマネージャー500~1,800万円
名古屋、大阪、福岡スタッフ~シニアマネージャー500~1,800万円
出典:PASONA

転職環境・採用状況

転職環境・採用状況

上グラフの通り、M&A件数(出典:マールオンライン)は年々増加していることがお分かりいただけるかと思います。

このようにM&A件数が順調に増加していることから、DTFAをはじめFASでは慢性的に人材不足となっており、積極的な採用を継続しています。このようにM&A案件の増加が継続する限りは、採用人数を絞るということもないかと思います。

求められる人物像

DTFAの人材は、一人一人が何らかの領域の専門スキルをもったプロフェッショナル集団です。そのため、中途採用する人材についてもDTFAで専門能力を発揮することが求められます。

必要な専門能力や経験は、ご自身が希望されるサービスラインによって異なりますが、概ね以下のようなイメージで、これは応募要件にもなっています。

基本的にはコンサルティングファームや監査法人での実務経験者や、金融機関、事業会社で経理・財務やM&Aを経験された方が対象となるイメージです。

サービスライン別の応募要件

・CFA
 投資銀行や金融機関、M&Aブティック、PEファンド等でM&A経験をお持ちの方

・トランザクション
 監査法人における監査実務経験者、経理、財務経験者、FAS経験者等

・バリュエーション
 金融機関、経理、財務経験者、公認会計士等

・ストラテジー
 コンサルティング業務の経験者、事業会社でのM&A実務経験者

出典:DTFAキャリア採用サイト

また、入社後においても自分自身で必要な知識・スキルを自分自身で身につけていける人、自分で考えて自発的に動ける方を求めています。

DTFAの採用難易度

DTFAの採用難易度は決して低いというわけでありませんが、現在M&Aが活況であり人材不足であることから、前職等で上記の実務経験がある方であれば、採用されることは難しくありません。

くまの助

どのBIG4も公認会計士の方が不足しているようで、公認会計士で監査経験が3~4年あれば採用される可能性が高いようです。

そのため、転職するのであれば時期としては、今が狙い時でもあります。転職に迷ってタイミングを逃してしまうはもったいないので、DTFAに興味があるのであれば応募してみることをおすすめします。

ただ、その分情報収集や面接対策はしっかりしておいてください。

情報収集を一人で行うことには限界があるので、転職エージェントを活用することをおすすめします。
情報収集のみならず、職務経歴書や面接のアドバイスも受けることができますし、自身での言いづらい年収交渉もお願いできるのでおすすめです。

公認会計士の方はマイナビ会計士、それ以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。

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DTFAの選考フロー

DTFAの選考フロー

DTFAの選考フロー

DTFAの選考フローは、一般的は以下のステップとなっています。
なお、面接の状況によっては、マネージャー面接やパートナー面接が2回になることもあります。

STEP
書類選考

中途採用では過去のPJ実績や経験が評価されます。

STEP
一次面接

基本的にマネージャー面接となります。

STEP
二次面接

基本的にパートナー面接となります。

DTFAの書類選考・面接

DTFAの書類選考・面接

書類選考

書類選考では、職務経歴書に記載されている業務実績を重視して選考が行われる傾向にあります。

そのため、過去の職歴ごとに関与した業務やプロジェクトの概要、マネジメント経験の有無、担当役割、成果等を具体的に記載しておく必要があります。

職務経歴書に記載内容はご自身の過去の業務実績ですし、最も面接官から質問を受ける項目でもあるので、職務経歴書を作成する段階から、しっかり説明できるように準備しておくことをおすすめします。

面接

面接回数は流動的な部分もありますが、最低2回は実施されます。一次面接はマネージャー面接(2名程度)、二次面接はパートナー面接(1~2名)が基本です。

ただし、面接を受けられる方の経歴や面接の状況によっては、マネージャー面接、パートナー面接がそれぞれ2回となることもあります。

近年はコロナ禍ということもあり、リモート面接が中心となっているようです。

面接でよく聞かれる質問

面接でよく聞かれる質問は以下の通りです。少なくとも各種志望理由はしっかりと整理しておくようにしましょう。

面接でよく聞かれる質問

・M&A業界の志望理由
・コンサルファームではなく、FASを志望する理由(コンサルをやりたいと答える方が多いので)
・他のBIG4ではなく、DTFAを志望する理由
・希望する業務内容とその理由
・過去の業務の実績をFASでどう生かすつもりか
・志望する業務をどれだけ理解しているか
・ケース問題や実務に関する問題

なお、ケース問題や実務に関する質問がおこなわれることもあるので、何が出題されても驚かないようにしましょう。志望する業務内容にもよりますが、以下のような出題がおこなわれるイメージです。

ケース問題の例

・FA:M&Aプロセスや、バリュエーションに関する基礎知識
・DD:財務分析
・VAL:WACCの算定方法、DCF法
・コンサル:戦略コンサルで聞かれるようなケース問題やフェルミ推定等

上記のケース問題については、必ずしも回答できなくても合格可能ですが、自分の知識や過去の経験をアピールする機会でもありますので、少なくとも自分がやりたい業務については事前に勉強しておくようにしましょう。

DTFAへの転職に興味がある方は転職エージェントを利用して効率的に情報収集、転職活動を行うことをおすすめします。
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DTFAの年収と激務度

DTFAの年収と激務度

DTFAの年収

DTFAの平均年収は1,061万円となっています(OpenWork)。

DTFAの年代別の年収データは以下の通りです。DTFAに勤務される方は、中途採用の方がほとんどですので、前職や年齢もバラバラで経験も個々人によって大きく異なるので、年齢ではなく、職位によって年収が決まります。

職位別の年収データは以下の通りで、シニアスタッフから年収1,000万円を超えてくるイメージです。そのため、順調に昇格すれば20代で年収1,000万円も十分に可能となっております。

職位経験年数年収
スタッフ3~4年程度500~800万円
シニアスタッフ3~4年程度900~1,200万円
マネージャー3~4年程度1,200~1,800万円
シニアマネージャー3~4年程度1,600~2,100万円
ディレクター/パートナー2,500万円~

DTFAは激務なのか?

DTFAの労働時間は長く、一般的に激務と言える水準となっています。そのエビデンスとして、OPENWORKによるDTFAの口コミベースの残業時間は59.1時間/月となっています。

BIG4 FASはどの会社もM&Aが本業となるため、デューデリジェンス(DD)期間や、入札期限の直前に最も残業が多くなりがちです。最近は働き方改革の流れにより、少しずつ残業時間は減少傾向にありますが、ワークライフバランスを重視したい方にはおすすめしません。

多少、ワークライフバランスを犠牲にしてでも短期間で年収アップ、スキルアップを狙いたい方におすすめです。

DTFAへの転職に興味がある方は転職エージェントを利用して効率的に情報収集、転職活動を行うことをおすすめします。
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おすすめの転職エージェント

おすすめの転職エージェント

FAS向けのおすすめ転職エージェントは以下の通りです。

FASやM&Aマーケットの情報を幅広く収集するために、公認会計士の方はサポートがマイナビ会計士+ビズリーチ公認会計士以外の方はビズリーチの利用をおすすめします。

FAS向けの転職エージェント

①マイナビ会計士

マイナビ会計士は、公認会計士専門の転職エージェントであり、業界専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。

FASをはじめ、公認会計士向けの非公開求人を多数保有している点に特徴があります。

私も、マイナビ会計士を利用していましたが、担当の方がFAS業界にかなり詳しく、BIG4の動向や転職マーケットの状況を含めて、かなり詳細に話を聞くことができました。

やはり、担当者の方が業界に詳しいことは重要です。

また、マイナビ会計士は、履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策等のサポートがしっかりしており、転職初心者の方におすすめの転職エージェントです。

マイナビ会計士に興味がある方は、以下から登録してみてください。

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②ビズリーチ

ビズリーチは、CMでもおなじみですが、ハイクラスの転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。

幅広いハイクラスな求人がヘッドハンターから届きます。もちろんFASも含まれています。

私もビズリーチに登録していたのですが、ヘッドハンターにはBIG4 FAS出身の方や、投資銀行やPEファンド専門も方も含まれており、FAS業務やM&Aについて、かなり詳しい話を聞くことができます。

ビズリーチに興味がある方は、以下から登録してみてください。

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DTFAの転職に必要な情報(中途採用、面接、選考フロー)まとめ

DTFAの転職に必要な情報(中途採用、面接、選考フロー)まとめ

この記事ではDTFAへの転職に必要な情報(中途採用、面接、選考フロー)について解説してきました。

DTFAに限らず、FASは高収入でスキルアップもできることから人気の転職先である一方で、ハードワークになることも多く離職率も高い職種です。

得られるものの半面、負荷もどうしても大きくなりがちで、人によって向き不向きが分かれる転職先ですので、転職に失敗しないためにもこの記事や転職エージェントを利用して、事前にしっかりと情報収集を行うことをおすすめします。

DTFAへの転職に興味がある方は転職エージェントを利用して効率的に情報収集、転職活動を行うことをおすすめします。
公認会計士の方はマイナビ会計士、それ以外の方はビズリーチの利用を利用してみてください。
いずれも無料で登録可能で、業界に詳しい担当者から詳細な話を聞くことが可能です。

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なお、DTFAへの転職を希望する方は他のBIG4を併願される方も多いと思いますので、こちらの記事も参考にしてください
(記事:FASの転職先はBIG4がおすすめ)。

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【ブログ】
公認会計士やFASの転職や、簿記や公認会計士の勉強について解説する簿記・ファイナンスブログを運営。
【経歴】
大学在学中に公認会計士試験に合格。BIG4 監査法人へ入社し監査業務に従事したのち、BIG4 FASへ転職してM&A業務に従事。その後、独立して継続してM&A業務に従事している。

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